26日の東京市場で、ドル円は朝方円高が進行したものの、その後値を戻す場面が見られるなど、大きな動きとはならなかった。
日経平均が朝から大きく値を落とす中で、リスク回避の円買いが優勢となり、ドル円は一時100円70銭近辺まで下落。もっとも、先週末海外市場の安値手前に利益確定の買いが入っており、下値進行を止められると、その後午後にかけて101円台を回復するなど、下値では買戻しの意欲が見られた。
もっとも、戻りは鈍く、海外勢の本格参加を前に再び100円台に値を落とす展開に。
FOMC後のドル安傾向の継続見通しが強く、下値リスクを強く意識する展開が続いている。
金曜日に大きく値を落としたNY原油先物に買戻しの動きが見られ、資源国通貨などは堅調。午後に入って対米ドルでの豪ドル高などが見られた。もっとも、それほど大きな値幅ではなく、影響は限定的。
大阪経済4団体共済懇談会に出席している黒田日銀総裁が挨拶を行い、具体的な追加緩和の手段としてはマイナス金利の深堀りと長期金利操作目標の引き下げが中心的手段。また、資産買入の拡大も引き続き選択肢に入っており、状況によってはマネタリーベースの拡大ペースの加速などと発言。金融機関の収益悪化懸念が午後に101円台から100円台に再び落とした円買いにつながった面も。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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