日本円 | 米ドル | |
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価格(9/22終値) | 60,480円 | 599.85米ドル |
時価総額 | 9,609億円 | 95億米ドル |
始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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62,737円 | 62,920円 | 60,089円 | 60,480円 |

週間概況と最近の話題
今週は大きな取引によって市場を操作しようとするトレーダーの形跡はありませんでしたが、ビットコイン価格は60,000円付近まで下落し過去3週間の安値を記録しました。
仮想通貨に関する様々なポジティブなニュースがあるにも関わらず、まだBitfinexのハッキング事件の影響が残っているようです。ポジティブなニュースは「閉鎖することを避けられた」ということだけですが、Bitfinexは評判を立て直そうとしており投資家へ返済しようと試みているため、事態が収集するのは先になりそうです。
Bitfinexのハッキング事件はあったものの、ビットコイン取引市場は以前にも多くの困難があり、それを越えてきたことを意識することが市場参加者にとって重要です。
また仮想通貨法成立などにより市場参加者を守ることを後押しているため、市場に参入するトレーダー数の増加も見られます-特に日本では最近非常に大きく取引量が動いています。これは日本の個人投資家が外為取引を好意的に扱う傾向にあることに起因し、ビットコインを取引することに素早く対応できているものと思われます。日本政府もビットコインへ好意的であり、2017年に取引の法制面を整備し、仮想通貨を商品やサービスの決済として使用することを合法化するための動きを見せています。
しかし、現状ビットコイン市場の時価総額はまだUSD $10億以下であり、十分な流動性もなく、一部のトレーダーにとっては興味のないものとなるかもしれません。それと比べて、東京取引所は平日の午前9時-11時30分、午後12時30分-15時までしか開いていません。東京証券取引所において、一日で最も出来高の大きい取引は朝の開始時間直後と一日の終わりの終了時間直前に見られます。ただし、この出来高の傾向は大きな取引が可能であることを示しているものの、あまり価格の急変動は見られません。
ニューヨークの仮想通貨取引所Geminiがこの点に注目し、売却者と購入者が一日の特定の時点でより上手く取引できるようになるかもしれない新しい機能を今週実装しました。
Nasdaq、ニューヨーク証券取引所、Bats Global Marketのように従来の取引所で使われているような技術を活用し、Geminiは10分間のBTCUSDオークションを毎日東時間午後4時に開きます。オークションは短い時間に流動性を集中させ、最も多くの売買注文を可能とする価格を採用します。これはもし先週に述べた約USD$4,000,000の乱暴な取引によって市場を操作しようとしたOKCoin取引所のトレーダーがいても、Gemini取引所は影響を受けなかったかもしれません。
また、もう一つ面白い展開として、世界で最も大きいデリバティブ取引所グループCMEが一日一度のビットコイン基準相場とリアルタイムの価格基準を公表することに着手し、ビットコインがさらに広く金融商品として認知される動きとなっています。
過去の価格との比較
日付 | 価格 | 価格差 | 変化率 |
---|---|---|---|
日付 | 価格 | 価格差 | 変化率 |
2016/9/22(基準日) | 60,480円 | ||
2016/9/21(1日前) | 60,158円 | 322円 | 0.54% |
2016/9/15(1週間前) | 62,737円 | -2,257円 | -3.60% |
2016/8/22(1ヶ月前) | 58,918円 | 1,562円 | 2.65% |
2016/6/22(3ヶ月前) | 69,861円 | -9,381円 | -13.43% |
2016/3/22(6ヶ月前) | 47,018円 | 13,462 | 28.63% |
2015/9/22(12ヶ月前) | 27,783円 | 32,697円 | 117.69% |
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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。
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Source: ビットフライヤー
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