【ロンドン市場】東京市場からの円安の流れが継続、米CPI発表控えて

 13日のロンドン市場は、円安の流れが継続。ドル円は東京市場で106円台前半でサポートされると昼頃からは上昇が勢い付いた。106円台後半へと上昇。ロンドン序盤には107円台に乗せている。先週9日の米雇用統計発表時の高値107.05レベルを前に揉み合う場面もあったが、上抜けすると中盤にかけては高値を107.28レベルに伸ばしている。ほぼ一貫して買われている。

 ユーロ相場は、ユーロ円の上昇が主導。東京市場で131円台前半での揉み合いを上放れるとその後は買い一色。ロンドン序盤には131円台後半から132円台乗せ。足元では高値を132.38レベルまで伸ばしている。ユーロドルは神経質な動き。1.2315レベルまで下押しされたあとは、一時1.2351レベルまで買われた。レーンECB理事が、現在のユーロ相場の水準について心配していない、と発言したことに敏感に買いで反応していた。イタリア連立関連の報道もあったが、特段に反応はみられなかった。

 ポンド相場も円相場が中心。ポンド円は東京市場で148円台乗せ、ロンドン序盤に148円台後半に一段高。その後も買われ続けて高値を149.03近辺まで伸ばしている。ポンドドルは1.38台後半で方向感に欠ける取引。一時1.39台をつける場面があったが、すぐに売り戻されている。英EU離脱問題について、ユンケル欧州委員長は、英国とのEU離脱交渉は緊急性が高まっている、英国は離脱に関する演説の詳細について明らかにすべき、とプレッシャーをかけていた。
  
 欧州株や米株先物が買われており、円売りの環境を整えているが、市場ではテクニカルポイントが買いシグナルを点灯したことが材料視される面もあった。このあとの米CPI(消費者物価指数)の発表を控えて、先週の米雇用統計における平均時給の伸び鈍化のイメージが重なる面もあったかもしれない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug

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