8日のロンドン市場は、ドル買いが先行したあと円高方向に転じている。ドル円相場は米債利回りの上下動に反応しているが、ユーロドルはドル高圧力が継続、ユーロ円の下落が上値を押さえた面があった。経済統計発表結果や欧州株動向には反応薄だった。
ドル円は113円台前半での上下動。序盤に113.39レベルまで上昇も、その後は売りに転じて113円手前へと反落。ただ、大台割れの勢いにも欠けている。米10年債利回りが2.47%台から2.48%台半ばへと上昇。その後は2.46%台前半に低下。ドル円は債券利回り動向に沿った値動きとなっている。
ユーロ相場は軟調。ユーロドルは東京不在のアジア時間には1.20台前半で取引されていたが、ロンドン勢が参加すると売りが優勢になっている。1.20台を割り込むと安値を1.1983レベルまで広げた。ユーロ円は136円割れから135.50近辺へと下落。欧州株は総じて小高く推移しており、リスク動向は落ち着いている。この日発表された11月ユーロ圏小売売上高は予想を上回る伸びを示したが、ユーロ買いにはほとんど反応しなかった。
ポンド相場もユーロと同様に軟調。ポンドドルは1.35台後半から一時1.3523レベルまで下落。その後は1.3550近辺に下げ渋り。ポンド円は153円台半ばから153.02近辺まで下押し。メイ英首相が本日中に内閣改造を行うと発表されている。ややポンド買いの反応もみられたが、引き続き上値は重い。
ドル指数はややドル高方向への動き。92台に再び乗せており、年初のドル高水準に戻している。円相場はやや円高方向への動きとなっているが、現状では欧州株も米株先物も底堅く推移しており、先週末の米株上昇の勢いが残っている。ただ、高値警戒感が付きまとっており、調整リスクを換算しながらリスクを取ることには慎重な面も。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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