18日のロンドン市場は、ドル円やクロス円が伸び悩んでいる。週明けの欧州株式市場や時間外での米株先物は大幅高となっている。米税制改革法案の成立期待で先週末の米国株式市場が高値を更新していたが、その流れが継続する形になっている。しかし、為替市場では円安の動きが続かず、資源国通貨がクロス円の売りを先導。続いてドル円やユーロ円も次第に上値が重くなっている。
ドル円は序盤に112.75近辺まで買われたあとは、上値が重い展開。ロンドン中盤にかけては112.50近辺へと下押しされており、東京早朝につけた112.49レベルの安値にほぼ並んだ。
ユーロ円は132.87レベルまで買われたあとはドル円とともに132.60台まで反落。ロンドン序盤の上昇を消す動き。一方、ユーロドルは1.1760近辺での揉み合いを上放れており、1.1798レベルまで上昇した。その後も1.18台手前水準で推移している。ユーロ圏CPI確報値は前年比+1.5%と速報値と変わらず。相場の手掛かりとはならなかった。
ポンド円は150円台半ばでの揉み合い。序盤に150.55近辺の高値をつけたあと、150.20近辺まで反落したが、その後は150円台前半で高止まり。ポンドドルは1.3330近辺から上下動を伴いながらも上昇。取引中盤には高値を1.3377レベルまで伸ばした。この日発表された12月の英CBI製造業受注指数は17と事前予想15を上回った。前回17とともに2ケ月連続で1988年以来の高水準を維持した。
豪ドル円は86円台前半で上値が重くなっている。序盤に86.44近辺まで買われたあとは欧州株の上昇には反応せず86.20近辺へと押し戻されている。カナダ円も87.70近辺をつけた後は売りが継続。87.35近辺まで反落している。
南ア・ランドは堅調。ランド円は8.8250円まで上昇、今年3月27日以来の高値水準となっている。南ア与党ANCの新議長を選出する党大会が16日から始まっているが、ラマポーザ副大統領の優勢が伝えられている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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