14日のロンドン市場は、比較的小動き。ポンド相場は英中銀金融政策発表をめぐってやや振幅を示した。発表前にはポンド買いが先行。ポンドドルは1.3466近辺、ポンド円は151.90近辺まで買われた。しかし、11月英小売売上高が予想を上回る結果となったものの、買いは一服した。そして、今年最後の英金融政策委員会(MPC)では政策金利と資産購入枠がともに全会一致で据え置かれた。市場では一部に利上げ派が残るとの見方もあり、ポンド売りの反応がみられている。ただ、値幅は限定的。ポンドドルは1.3410台、ポンド円は151.10近辺など大台割れは回避されている。水準的には前日からの高値圏を維持する形になっている。
英中銀は、EU離脱が英経済見通しの最大の課題、としながらも、交渉の進展は無秩序な離脱の可能性を低減、離脱交渉の進展は消費と企業信頼感を下支えするだろう、とやや楽観的な面もあった。今後の金利動向については、利上げは段階的かつ限定的となる見込み、と従来の文言を踏襲した。
その他主要通貨は小動き。ECB理事会の結果、ドラギECB総裁会見、スタッフ経済予測などの発表を控えて、ユーロ相場は揉み合いが続いている。ユーロドルは1.1810-35レベル、ユーロ円は133.20-40レベルでの取引。本日のレンジ上限付近での推移が続いている。ECB理事会では金融政策について新規施策に発表は無い見込みとなっている。一連の欧州PMIは引き続き景気拡大を示す結果だったが、反応薄。
ドル円は112円台後半での揉み合い。欧州株は小安いものの、値幅は限定的。このあとのNY市場での米小売売上高の発表待ちのムードが広がっている。米債利回りの上下動に沿った値動き。
スイス中銀は金融政策を据え置いた。引き続きスイスフランは高過ぎる、介入の可能性を示唆、としたことでユーロスイスは1.1650近辺から1.17手前水準まで上昇した。
トルコ中銀は主要政策金利を据え置いたが、トルコリラは急落。市場では後期流動性ウィンドウ金利の13.25%への引き上げを想定していたが、実際には12.25%から12.75%への引き上げにとどまったことが背景。ドル/リラは3.83近辺から一気に3.89近辺まで上昇。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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