【ロンドン市場】欧州株反発で円売り優勢、ポンドは買い戻し

 24日のロンドン市場は、円売りが優勢になっている。欧州株が反発して取引を開始、取引中盤にかけて上げ幅をジリジリと拡大する動きに反応。米株先物もマイナス圏からプラス圏に転じている。ロンドン朝方にはドル円、クロス円ともにやや円高方向に振れたが、欧州株の上昇とともに円安の動きに転じている。あすのイエレンFRB議長やドラギECB総裁などのジャクソンホール会合での講演を控えて、調整が入る面もあったようだ。

 そのなかで、これまで上昇が続いてきたユーロポンドには利益確定売りが入っている。東京市場までの0.9230近辺での高止まりから、ロンドン朝方には売りが優勢になり、取引中盤には0.9190近辺と0.92台を割り込んでいる。ただ、これまでの大きな流れに変化はみられず、イベント前のスピード調整とみられる。ポンドドルは1.27台後半から1.28台前半へ上昇。ポンド円は139.40近辺まで下押しされたあとは140.20台へと反発した。

 この日発表された第2四半期の英GDP改定値は前期比+0.3%、前年比+1.7%と速報値と同水準の伸びだった。内訳では個人消費が前期比+0.1%と低水準に留まった。また、英CBI発表の小売調査指数は-10と事前予想+14から予想外の落ち込みとなった。強かった前回+22からの反動もあるが、予想からの乖離の大きさは消費マインドの低下を印象付けていた。今後、消費動向がポンド相場にも影響を与えそうだ。

 ドル円はロンドン朝方に109.05近辺まで下押しされたあとは欧州株高ともに上昇、109.46レベルに本日高値を更新した。クロス円も円売りが優勢。ユーロ円は128円台後半から129円ちょうどまで上昇。ユーロは対ポンドで売られているが、対円では買いが優勢。豪ドル円は上下動。86円割れまで下落したあとは86.38近辺まで反発し、本日の高値を更新した。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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