【ロンドン市場】ドル円が110円台半ばに下げ渋り、ポンドが強い指標に反応

 1日のロンドン市場は、ポンド買いの動きがみられた。この日発表された7月の英製造業PMIが55.1と事前予想54.5や前回の54.2を上回ったことに反応している。発表前はポンドドルは1.3191レベル、ポンド円は145.41レベルまで下押しされる場面があった。前日の上昇にポジション調整が入った。しかし、英PMIの発表後は買いに転じ、ポンドドルは1.3240レベルと昨年9月以来の高値水準まで上昇。ポンド円は146.17レベルまで高値を伸ばした。

 ドル円、クロス円はポンド買いにつれ高となっている。ドル円は序盤に110.10近辺まで再び下げたが、反転して110.53レベルに本日の高値を広げた。東京市場で110円割れに失敗したことで、短期筋が買い戻した面もあった。ユーロ円は130.20近辺から130.50近辺まで反発、東京午前の下げを消した。豪ドル円は88円台前半で下落が一服。

 欧州株は総じてプラス圏で推移。NY原油先物は50ドル台にしっかりと乗せており、リスク動向は落ち着いている。ダウ平均先物は夜間取引で100ドル超高、2万2000ドル台が視野に入る。ただ、昨日のNY市場でドル売りの背景となったトランプ政権の不安定な状況には変わりはなく、今後もこの手のニュースに相場は神経質に反応しそうだ。7月に就任したばかりのスカラムッチ広報部長がわずか就任10日で解任された。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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