【ロンドン市場】ドル買い優勢、ドル円は一時113円台乗せ

 3日のロンドン市場は、ドル買いが優勢になっている。ユーロドルやポンドドルの反落とともに、ドル円は113円台に一時乗せた。ただ、米債利回りは先週末比の上昇幅を縮小してきており、ドルの相手先通貨が軟調なことが背景となっているようだ。

 ユーロドルは1.14台割れから1.1365近辺へと反落。この日発表されたドイツとユーロ圏の6月製造業PMIは引き続き高水準を維持していたが、ドイツ国債利回りが前週末比マイナスとなっており、先週の動きに対する調整に押された格好。

 ポンドドルは1.30台割れから1.2950台へと下押し。この日発表された6月英製造業PMIが予想以上の低下となったことが売りを誘った。対ユーロでは序盤に買いが先行したが、英指標をきっかけに上昇を消している。

 ドル円は一時113.08レベルと先週の高値をわずかに上回り、5月17日以来の高値水準となっている。クロス円は週明けの欧州株の反発を受けて、序盤に買いが先行。ユーロ円は128.60近辺、ポンド円は146.80近辺に本日の高値を伸ばした。また、週末の東京都議会選で自民党が大敗し、オセアニア市場では円買いの反応が広がったが、その後は値を戻しており、短期筋が円買いポジションを巻き戻している面もあるようだ。

 資源国通貨は強弱まちまち。豪ドル安・カナダドル買いとなっている。カナダドルにとっては原油高が好材料となる一方で、豪ドルにとっては金や銅など金属相場の下落が重石。豪ドルは対ドルでの下落が目立ち、カナダドルは対円での上昇が目立った。

 このあとのNY市場はあすの米独立記念日を控えて各市場が短縮取引となる。そのまえに、米ISM製造業景況指数と建設支出が発表される。 

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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