13日のロンドン市場は、ユーロ売りが先行した。この日の欧州株が軟調に取引を開始しており、新たな進展がないままシリアなどの地政学リスクが継続している。ユーロドルは前日のトランプ大統領のドル高けん制発言で1.06ちょうど近辺から1.06台後半へと上昇し、きょうのロンドン早朝も1.0670近辺を中心とした水準で取引を開始。欧州株安とともに1.0630台まで反落している。その後の戻りは限定的。ユーロ円も116.50の手前まで買われたあとは、116円割れへと下押しされている。
ポンド相場は、ユーロに連れ安。ポンドドルは1.2570近辺の高値水準から1.2535近辺へと小安い。ポンド円は136円台から一時137円台乗せも、その後は136円台後半へと押し戻されている。ドル円は序盤に109.24レベルまで買い戻しが入ったが、その後は109円を挟む水準での揉み合いに落ち着いている。
豪ドルは、東京時間に買われたあと、高値圏を維持している。豪ドル/ドルは0.75台後半、豪ドル円は82円台後半。買いは一服も調整の動きは限定的。
総じて、前日のトランプ発言を受けたドル売りは一服しているが、地政学リスクに改善がみられないことで円買いの圧力は根強い。また、あすから欧州を中心としてイースター休暇入りとなることから、積極的な売買は手控えられており、短期筋のポジション調整が入っているもよう。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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