【ロンドン市場】序盤に円安の動きも次第に値動きは落ち着く

 30日のロンドン市場では、円安の動きが優勢。ドル円は116円台後半から一時117.20近辺まで上昇。クロス円も上昇。ユーロ円は再び123円台後半まで買われ、ポンド円は一時144円近辺に高値を伸ばした。ただ、円売り材料は特段みられず、東京後半の流れの延長線上だった。序盤の値動きが一巡するとドル円は116円台後半に反落するなど、方向性は定まらない。

 クロス円の上昇とともに、ユーロドルやポンドドルは再び堅調な動きになっている。ポンドドルは一時1.23台乗せ、ユーロドルは1.05台後半に上昇。米債利回りはやや上昇、欧州株は小幅安など各市場間の関連性は薄く、まちまちの状況となっている。

 ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ユーロ圏および自国のインフレは引き続きECB目標を下回っているが、より一層の上昇が見込まれるとしていた。この日発表された欧州各国の物価指標では、スペイン消費者物価の伸びが予想を上回ったが、オーストリアとイタリアの生産者物価はやや伸びを欠いた。インタファックスは、ロシアは米外交官35名を報復で追放へ、と報じた。ただ、いずれの報道にも市場は反応薄だった。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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