※忙しい人のサマリー
米株高がドル買い円売り誘う
ドル円110円台後半の売りを崩し、111円台に
ユーロドル1.21台へ、振幅激しい展開も、最後はドル買いが勝る
カナダ中銀利上げを実施。声明慎重も、経済成長見通し引き上げ
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【東京市場】ユーロドル主導でドルの振幅
ユーロドルが大きな振幅を見せ、それに振られる形でドル円も値幅を伴った動きとなった。
昨日の海外市場で1.22を瞬間割り込んだユーロドルは、その後すぐに戻したことで短期筋の買いを誘い、今月のECB理事会でのガイダンス変更期待などもあって、上値を試す展開に。1.23手前の売りを崩して大台に乗せると、ストップロス注文を巻き込んで1.2323近辺まで上昇。ユーロ主導でのドル安にドル円などでも下値トライとなり、110円20銭割れを付け、前日の海外市場での安値を割り込んだ。
しかしユーロドルはすぐに反転。1.23台を維持出来ないと、その後は1.23が重くなり、じりじりと下落。1.2250割れまでと、朝の水準よりもユーロ安圏に。ユーロドルでのユーロ安ドル買いに支えられる形でドル円も上昇し、110円90銭台までと、往って来いの流れに。
【ロンドン市場】ECBがユーロ相場を警戒
東京市場で1.2323を付けたユーロドルは、一転して一時1.2209近辺まで。
その後は1.22台半ばを戻したが、再び下げて1.2204近辺と
東京市場に続いて不安定な値動きに。
コンスタンシオECB副総裁やノボトニー・オーストリア中銀総裁から、
急速なユーロ高への警戒感が示され
ユーロ売りが出る場面も
ドル円はもみ合いが続いた、朝方に一度値を通したが、売りも一服。
【NY市場】米株が大幅高でドル買い円売り誘う
ダウ平均が320ドルの上昇で史上初の26000台に乗せるなど
米株の上昇が目立つ展開に
リスク選好でのドル買い円売りが強まる展開となった。
ドル円は111円台を回復し、111.30近辺まで値を戻した。
ユーロドルもロンドン市場では下値を支えた1.22近辺を割り込んで1.2170台へ。
朝方は今週末の米暫定予算期限を前に警戒感が強まっていた。
19日に失効する暫定予算に関しては
民主党はトランプ大統領が破棄を決めたDACA(幼少年期に米国に入国した移民の延期措置)の存続を求め
存続が認められない限り予算延長に賛成しない姿勢を示しており
政府機関の閉鎖が現実的となっている。
カナダは利上げを実施。これで昨年7月、9月に次いで3度目。
利上げ自体は想定済み、声明が慎重でいったんカナダ売りも
経済成長見通しを引き上げたことで、売りが一服し値を戻す展開。
【本日の見通し】ドル買いも警戒感
ドル買い円売りの流れが強まる展開となっている。
ドル円は振幅の中で下値しっかり感が出ており、いったん上をトライしやすい地合いに。
週末の政府機関閉鎖の可能性は懸念されているものの
中間選挙の年に政府機関の閉鎖に踏み切る対応は、
民主党側としてもマイナスになる可能性が高く
市場はそれほど大きな懸念を見せていない。
ドル円は111円台を維持しての上方向への動きを期待。
ユーロドルで1.22近辺が重くなるようだと、ドル全面高の動きが強まりそう。
【本日の戦略】
押し目買いの流れ
政府機関閉鎖への警戒感などから上値を追いたい流れではない。
もっとも、基調は上方向。米株の強さから売りから入る流れにもなっていない。
ドル円は111円ちょうどに近いところまで待っての買いを意識。
デイトレはもっと早めに買いからの回転。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
Source: klug
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