ドル安止まらず

※忙しい人のサマリー
ドル安止まらず

株高、債券利回り横ばいでもドル安

豪雇用は正規雇用減少で豪ドルに売りが出る場面も
米ドル全面安に切り返す

黒田総裁再任、雨宮理事、若田部教授の副総裁報道に円売りも続かず
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【東京市場】106円台半ば割れも
 
 朝方にNY市場の安値を割り込み、106円台半ば割れまで下値をトライ。
株高などを好感していったんは106円90銭近辺まで戻したものの107円が重くなって短期筋の売りを誘い、
106円30銭近辺まで。その後は少し戻したもの、後場は106円台半ばばさみ。

 日経平均が大きく上昇。後場に調整局面も地合いはしっかりとなっているが、
ドル円の重さは変わらず。昨日の海外市場では米株高、債券利回り上昇でもドル安となっており、
やややりにくさも。

 ユーロドルは1.2473近辺まで。ドル全面明日の中、1.2450割れには買いが入る展開も、
大台手前の売りをアジア市場で試すだけの勢いは見られず。

 9時半に1月の雇用統計が発表された豪ドルは、全体の数字はほぼ予想通りも、
正規雇用が減少し、非正規の増加で数字が積みあがった状況を嫌気して、いったん豪ドル売り。
もっとも、対ドルで0.79台を維持で、堅調地合い継続。

【ロンドン市場】朝方106.18付ける

 朝方、東京午後の流れのままにドル安が進み
一時106.18近辺。
その後下げ渋ったが戻りは106円台で重い展開。

 欧州株は朝からしっかりでリスク警戒の動きは一服も、
ユーロドルが1.25台に乗せるなど
ドル安の流れがきつく、ドル円も重い。

【NY市場】106円割れ試す

 106円ちょうど近辺まで下落。
米株が大きく上昇する中で
ドル安は継続で地合いの弱さが意識されている。

 日経新聞が政府が黒田日銀総裁の再任のほか、
副総裁に雨宮・若田部両氏の起用を検討していると報じ
ドル円が106円台前半から106円80銭近辺まで上昇の場面も
動きが続かなかった。

 ユーロドル、ポンドドルなども堅調でドル安地合い

【本日の見通し】ドル安基調継続

 米株をはじめ世界の主要株式市場が上昇、
米債利回りの上昇は一服も横ばいと
ドル売りの材料は特にないが、
ドル売りが進む展開に。

 黒田総裁再任見通しの報道が流れたときに
瞬間円安が進み106円80銭近辺を付けたものの、
すぐに値を戻すなど、
ドル売りが止まらない。

 当面はこの地合いが継続する可能性。
ユーロドルが1.25台に乗せてからの買いが一息となっている分、
もみ合いの後調整の局面も期待されるが
戻りはやや鈍い可能性。

 日本勢は実需の売りがどこまで遅れているか
3月末の会計年度を前にしたドル売り需要が、
戻りを抑える展開に。

【本日の戦略】戻り売り

 月曜日米国が休場となる週末前ということで
いったん調整が入る可能性も。
もっとも戻りは相当重いと見られ、
丁寧に売りに回りたいところ。
 ドル円は106円台半ばが重くなる可能性。

 デイトレはせまめのレンジを意識しての回転。
こちらも売りからが基本。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

Source: klug

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