日本時間5日午前7時に投票が締め切られたイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票。締め切り直後に報じられた出口調査結果で、事前世論調査通り否決派が優勢となり、リスク警戒感からのユーロ売りと円買いが強まった。その後の開票見通し報道などで大差での否決が報じられたこともあり、レンツィ首相は辞任を発表した。
ドル円はこの事態を受けて113円台から112円台後半まで下落。政治的な不透明感を嫌気したリスク警戒感による円高が進んだ。ユーロドルは1.06台から1.05ちょうど近辺まで値を落とした。1.05ちょうど近辺は2015年の下げ局面で下値を支えた重要なサポートであり、そこからの売りは手控えられ、少し値を戻したが、戻りは鈍い。ユーロ円は前週末の121円近辺から、週明け警戒感もあって120円台半ばまで下げて始まり、さらに119円割れまで値を崩す展開となった。その後、ドル円が買い戻されたこともあり、120円台を回復する場面も見られたが、戻ったところではユーロ売りの意欲が見られた。
NZのキー首相は5日朝突然辞任を発表した。家庭の事情が理由とされ、後任にはイングリッシュ副首相兼財務相を推すと報じられた。サプライズな事態に、NZドルは売りが優勢。もっとも政治的な継続性が期待できることもあり、影響は限定的。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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