【NY市場】中国が米国の小型無人機接種で一時ドル売り

 きょうのNY為替市場はドル売りの動きが優勢となった。日本時間1時のロンドン・フィキシングを通過したあたりから突如売りが強まっている。実需と短期筋の売買が混ざった動きと見られるが、市場はFOMCを通過して一服感も出ており、きょうは薄商いとなっている。そのような中、中国海軍が米小型無人潜水機(ドローン)を南シナ海の公海上で摂取したと伝わり、米中間の緊張の高まりを警戒して、一気にポジション調整が出たものと見られる。米国債利回りも急速に下げに転じ、米株も下げに転じていた。

 一部報道によると、摂取された小型無人潜水機は(ドローン)は2機のうちの1機で、中国海軍が米国人のクルーの目の前で摂取していったと伝えている。米当局者の話によると、ドローンはあくまで海洋情報を調査するための学術的なものだとしている。いずれにしろ、今回はこじれる話では無さそうだが、今後も米中の軍事的対立は市場のリスク要因の一つになりそうだ。

 序盤のドル円は118円台での推移が続いていたが、フィキシング後、一気に売りが強まり一時117.45近辺まで急速に下落した。ただ、後半になると118円近辺まで戻している。ラッカー・リッチモンド連銀総裁が「来年の利上げは3回以上必要になる」と述べていたこともサポートしたのかもしれない。タカ派な同総裁らしいコメントではある。きょうは一服したものの、上向きの流れに変化はなく、年末にかけて、120円を目指しそうな気配は十分に残っている。
Source: klug

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