【ロンドン市場】ドル円は一時113円台半ば、トルコ中銀は大幅利上げ

 24日のロンドン市場は、ドル買いが先行。ドル円は113円手前水準での揉み合いから一気に大台に乗せると高値を113.53レベルまで伸ばした。3月29日以来のドル高・円安水準となった。その後は再び112円台後半まで反落。しかし、下げもそこまでで113円台前半で取引は落ち着いた。

 ユーロドルも序盤に下押しされ、1.0518レベルまで安値を広げた。しかし、1.0500近辺にはオプション関連の買い注文の観測などがあり、大台割れには至らず。その後は1.05台後半へと買い戻されている。ユーロ円はドル円の上昇の影響が大きく、119円台乗せから119.64レベルまで高値を伸ばした。NYタイムにかけては119円台半ばで高止まり。

 この日発表された11月独IFO景況感指数は110.4と前回と同水準だった。市場予想110.5をやや下回ったが、ユーロ相場には特段の反応はみられなかった。12月の独GFK消費者信頼感は9.8と前回の9.7から若干に改善。米大統領選を受けた混乱の影響はいずれもみられていない。

 ポンドドルは1.2400近辺まで下押しされたあとは1.2495近辺まで反発したが、NYタイムにかけては1.24台半ばに軟化。ポンド円は140円ちょうど近辺から141円挟みの水準へと水準を上げた。欧州株は小動きとなっており、原油相場も揉み合い。目だった材料はみられず、調整の動きに終始していた。

 この日のトピックスはトルコ中銀の予想外の利上げ。ロンドン序盤にはトルコ・リラが対ドルで最安値を記録。トルコ中銀は政策金利を7.50%から8.00%へと大幅に引き上げた。事前予想では据え置き派が多かっただけに意外感が強かった。トランプ相場によるドル高進行が新興国通貨を直撃しており、それに対応した措置。ただ、一時収まったリラ売りも、NYタイムには再び安値を広げており、今後もトルコ当局は対応に苦慮しそうだ。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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