7日のロンドン市場は、ECB理事会を控えてユーロ買いが先行した。ロンドン勢の参入にタイミングを合わせてユーロドルは1.1910-20レベルの安値水準から上昇を開始。取引中盤までほぼ一貫して買われ続けている。ECB理事会の結果発表前に1.1994レベルまで高値を伸ばした。これで4営業日続伸。ユーロ円は130円ちょうど付近から130.58レベルまで上昇。
ドル円は小安い。ユーロドルの上昇とともに上値が重くなり、109.10近辺から108.83レベルまで下押しされた。ただ、取引中盤にかけてはクロス円が総じて上昇しており、ドル円の下支えとなった面があった。欧州株は独DAX指数が1%超高となるなど全般に買われている。
ロンドン市場ではユーロ買いが先行する格好で、ポンドや豪ドルなどその他主要通貨が買われたが、取引中盤になると上昇に弾みがついている。ポンドドルは1.30台前半から1.31手前水準まで上昇。ポンド円は142円手前でサポートされると142.60近辺へと上昇。
豪ドル/ドルは0.7970近辺でサポートされると0.8020台へと上伸。豪ドル円は87.00近辺から87.40近辺に反発し、東京午前の下げを消している。
NZドルはロンドン早朝に急落する場面があった。9月23日の総選挙を控えた最新の世論調査で、野党労働党が与党国民党への支持率のリードを広げたことが背景。ただ、ロンドン市場では下げを戻す動きになっている。NZドル/ドルは0.7170近辺まで急落も0.72台を回復。NZドル円は78.20近辺まで下げたあと78.50近辺に下げ渋り。
前日にカナダ中銀が予想外の追加利上げを発表したことで急伸したカナダドルも、再び買われている。ドルカナダは1.21台後半、カナダ円は89円台前半での推移。
ECB理事会では今回は新規施策の発表は見送られるとの見方。ただ、市場には出口戦略のヒントを期待するムードがあるもよう。また、ドラギECB総裁会見ではユーロ高けん制があるのかどうかが注目されている。また、今回は四半期ごとに発表されるECBスタッフの経済予測も注目されそうだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
コメントを残す