14日のロンドン市場は、リスク回避相場が一服している。ドル円は東京市場で109円台前半から後半に上昇した流れを受けて、一時109.80レベルまで一段高となった。その後も109円台後半を維持している。週明けの欧州株式市場は反発して取引を開始、米株先物も先週末から一段高。米10年債利回りは2.23%台へと上昇しており、先週末の米CPI発表時の高水準を上回っている。あすは北朝鮮の解放記念日で、ミサイル発射などのリスクがあるなかで、週明けのロンドン市場ではリスク回避の相場動向は一服している。
ユーロドルやポンドドルは軟調。ユーロドルは一時1.1791レベル、ポンドドルは1.2967レベルまで下落しており、先週末のドル売り方向の動きに調整が入る形になっている。ユーロ円は129.65レベルの高値をつけたあとは129.50割れ水準へと上昇一服。ポンド円は142.74レベルに高値を伸ばしたあとは142.30近辺に反落。東京市場からのクロス円の上昇はやや一服。ロンドン市場ではドル高の面が強くなっている。
この日は材料難。6月のユーロ圏鉱工業生産は前月比-0.6%、前年比+2.6%と事前予想を下回る結果だったが、発表時のユーロ相場は反応薄だった。
豪ドルは上値が重い。豪ドル/ドルは0.79台割れから0.7870近辺へと軟化。豪ドル円は86.60近辺で上値が抑えられ、86.35-40近辺へとジリ安。ただ、東京市場よりは円安水準を維持している。特段の反応はみられなかったが、豪副首相の二重国籍が報じられており、議員辞職となれば与党勢力は下院で過半数を割り込むとみられていた。今後のリスク材料となる可能性も。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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