26日のロンドン市場は、米FOMC待ちで方向性に欠ける取引となっている。ドル円は111円台後半で小動き。東京朝方に112.09レベルの高値をつけたあとはジリ安。ロンドン市場では111円後半での取引が続く中で111.74レベルに本日の安値を広げた。米10年債利回りが2.31%近辺へと低下する動きが重石となっている。ただ、欧州株は前日に引き続き堅調。NY原油先物は時間外取引で48ドル台前半と、高止まり。リスク動向全般としては良好となっており、米FOMCを控えての調整の動きが中心となっているようだ。
ユーロ相場は下に往って来い。ロンドン序盤には1.16台半ばから1.1613レベルまで下押しされた。ユーロ円も一時130円割れ。しかし、その後は買い戻しが入り、ユーロドルは1.1650近辺、ユーロ円は130.20近辺に反発。この日は目立った欧州経済指標の発表はなく、手掛かり難。ユーロドルは前日のNY市場で1.17台乗せとなったあとは売りが先行している。市場には短期的な達成感が出ているとの見方もあった。
ポンド相場は堅調。この日は第2四半期の英GDP速報値が発表されている。発表を控えてポンド相場は神経質。ポンドドルは一時1.3000近辺、ポンド円は145.40近辺まで下落。しかし、発表直前には買い戻しが入った。指標結果は前期比+0.3%、前年比+1.7%と事前予想通りだった。発表直後は反応しにくい状況となったが、取引中盤にかけてはポンド買いが優勢になっている。ポンドドルは1.3060近辺、ポンド円は146円手前まで反発している。
豪ドルは下に往って来い。東京タイムには豪消費者物価指数の伸び鈍化やロウ豪中銀総裁の利上げに後ろ向きな発言などを受けて豪ドル売りが強まった。ロンドン序盤には豪ドル/ドルは0.7878レベル、豪ドル円は88.19レベルまで本日の安値を広げた。ただ、その後は欧州通貨とともに買い戻しが入っており、豪ドル/ドルは0.7920近辺、豪ドル円は88.50近辺へと反発。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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