14日のロンドン市場は、ドル安が優勢。ユーロドルは1.1950-60レベルがサポートされると一時1.1990レベルまで買われた。ポンドドルも堅調。ロンドン朝方に1.3570近辺から1.3550割れへと下押しされたが、その後は買いに転じて、高値を1.3603レベルまで伸ばしている。この日は目立った英欧経済指標発表は見られず材料に欠けている。あすの米小売売上高の発表を控えて、先週来のドル安の流れが継続する形となっている。ドル指数は5月2日以来の低水準となっており、4月下旬からのドル高の動きは一服している。
ユーロ関連の材料としては、ビルロワドガロー仏中銀総裁が年内の資産購入終了、その後数四半期での利上げ開始などを示唆した。イタリア政局については、五つ星と同盟の党首がそれぞれ個別に大統領と会談する予定が報じられており、事態の打開が期待されている。
円相場は円安の動きが優勢。ユーロ円は130円台後半から131円台に乗せると、高値を131.38レベルに伸ばした。ポンド円は148円台前半から148.98レベルと大台手前まで上昇。欧州株は小幅安での取引が続いており、NY原油先物は70ドル台での上下動と落ち着かない相場となっているが、円相場は売られている。
ドル円は109.30近辺でサポートされており、高値を109.60レベルまでジリジリと伸ばした。米10年債利回りはロンドン朝方に2.95%台へと低下したが、その後は上昇に転じて2.985%近辺へと上昇している。ただ、ドル円は109円台を中心としたレンジ相場からは抜け出せず、ドル高・ドル安の明確な方向性は失っている状況。通貨オプション市場でのボラティリティーも1週間が6%割れと、約1ヶ月ぶりの低水準になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
コメントを残す