4日のロンドン市場は、ポンド買いが強まっている。この日はメイ英首相がブリュッセルでユンケル欧州委員長らとの昼食会に参加する。その後、トゥスクEU大統領との会談も予定されている。EUのバルニエ氏からは本日中の進展の可能性が言及された。また、一部報道によるとアイルランドとの国境についてのルールも整備されつつあるという。一連の報道を受けてポンドが急伸した。
序盤に1.3420近辺まで軟化したポンドドルは一気に1.35台へと上昇。ポンド円は151円台半ばがサポートされたあと、152.90近辺まで急伸した。ユーロポンドは0.88台前半から0.8760近辺へと急落。ただ、期待感が強いだけに、昼食会や会談の内容次第では揺り戻される可能性もあり、今後の報道には注意したいところだ。
その他通貨は比較的小幅の値動き。ロンドン序盤にはドル買いが先行。ドル円は高値を113.07レベルに伸ばし、ユーロドルは1.1836レベルまで下落した。先週末にはNY市場の引け後に、米上院で税制改革法案が通過しており、週明けのオセアニア市場でドル買いが強まっていた。ロンドン市場ではドル買いが一段と進んだものの、値幅は限定的。米株先物の大幅反発とともに欧州株も堅調に推移しているが、リスク選好的な動きはそれほど広がりをみせていない。
リスク動向に敏感な豪ドルなど資源国通貨はジリ高の動き。豪ドル円は85.70近辺から85.95近辺へと高値を広げている。カナダ円も88.70-80レベルから89.25近辺へと高値を伸ばしている。豪ドル/ドルは0.76ちょうどを挟んで下に往って来い。ドルカナダは1.27台前半から1.2657レベルまで下押し。対豪ドルでもカナダ買いが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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