18日のロンドン市場では、ドル買いが優勢。前日はトランプ氏のドル高けん制発言報道でドル売りの流れが強まった。また、メイ英首相が演説でEU離脱方針を明確化したことを受けて、ポンド相場が急伸した。きょうの相場はその調整・反動の動きが中心になっている。
ドル円は東京早朝に112.57レベルまで下押しされ、昨年11月30日以来の安値水準となった。しかし、その後は東京市場で113円台を回復。ロンドン市場では、米債利回りの上昇を下支えに、一段高。取引中盤にかけて113.50近辺に本日の高値を伸ばし、東京早朝の安値からは1円近い反発をみせている。
ドル円とともに目立ったのがポンドドルの下げ。東京早朝には1.24台に乗せる場面があったが、その後は終始売りの流れが続いた。東京午後には1.23台前半に落ち着いたが、ロンドン市場では再び売りが優勢となり、1.23台割れ。取引中盤には1.2273レベルまで下値を広げている。
この日発表された英雇用指標は好調だったが、ポンド買いの反応は限定的。前日のポンド急伸への反動の方が優勢になっている。9-11月の英失業率は4.8%と低水準が継続。同期間の週平均賃金は前年比+2.8%と前回の+2.6%から伸びが加速した。12月の失業保険申請件数は予想外の減少となり、良好な労働市場の状況が示されていた。
ユーロドルや豪ドル/ドルなどは比較的小動き。ユーロドルは1.07台前半から1.06台後半へと水準を下げたが、ポンドドルに追随するに留まっている。豪ドル/ドルは0.75台半ばで20ポイント程度のレンジで揉み合い。ユーロも豪ドルも対円や対ポンドでは反発している。ユーロ円は121円台前半、豪ドル円は85円台後半へとジリ高となっている。
あすは今年初のECB理事会を控えているが、今回はこれまでの政策の効果を見守るとの見方が広がっている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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