16日のロンドン市場は、ドル安の動きが一服している。ユーロとポンドにそれぞれ売り材料があったことが背景。
ユーロドルはロンドン序盤に1.22台後半から前半へと軟化。独シュピーゲル誌が、ベルリンSPDがメルケル政権との連立協議を拒否、と報じたことが背景。SPDが連立に向けた意見集約に手間取っていることがユーロ売りを誘った。また、関係筋からは来週のECB理事会でのガイダンス変更については時期尚早との見方が示されていた。ユーロ円は136円近辺から135.07レベルまで下押しされている。
ポンドはユーロ相場とともに軟調な推移。この日発表された一連の英物価指標で、12月消費者物価指数が伸びを欠いたことに反応した。前年比コアは+2.5%と前回の+2.7%から伸びが鈍化した。ポンドドルは1.38ちょうど近辺から1.3742レベルまで下落。ポンド円は152円台後半から一時152.05近辺へと下押しされた。
ドル円は小動き。東京市場では輸入企業の円売り観測とともに110.98レベルまで高値を伸ばした。しかし、東京午後からは上値が重くなった。ロンドン序盤には110.60近辺まで反落。その後は110円台後半での揉み合いが続いている。
カナダドルは弱含みの動き。カナダ円が89円を割り込み、本日安値を88.90レベルに更新している。ドルカナダは1.24台前半で一時1.2446レベルまで上昇。NY原油先物が時間外取引で64ドル台割れへと軟化しており、原油生産国通貨のカナダドルを圧迫している。ただ、あすのカナダ中銀金融政策会合では政策金利を1.00%から1.25%に引き上げる見方が多くなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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