【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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こんにちは。国府勇太です。
謹んで新年のご挨拶申し上げます。
今年も皆様の投資のお役に立てるように少しでも良い記事を書いていく所存です。
本年も変わらぬご指導・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
今週(1月1日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。
ちなみにご存知かと思いますが、仮想通貨は年末年始も動きます。
そう考えるとやはりすごいですね。法定通貨をメインに扱っているディーラー目線だと違和感を感じます。

先週を一言で表すと「”大きな”動きなし、以上」です。
12月25日(月)に1,614,191円でスタートしたビットコイン円。
なかなか上値が重い展開が続いており、200万円を超えていたのが遥か昔に感じます。
27日(水)に上昇し、200万円を試す動きがあったものの結局1,935,700円で止まりました。
その後は「小反発」して30日(土)に150万円ちょうどで下げ止まりました。
「小反落」と表現していますが、30日には始値から安値で約13%近く下落しています。
フィアット(法定通貨)でも日本株でもアメリカ株でも13%以上の下落は「大暴落」です。
しかし、ビットコインはものすごくボラティリティが高い金融商品です。
このくらいはよくある「小反落」です。こういったボラティリティの高さが仮想通貨投資のメリットでもありデメリットでもあります。
12月に入って仮想通貨投資を始めた方も多いかと思います。
さらに、仮想通貨投資は30代男性に人気だそうで、はじめての投資が仮想通貨という方も多くいらっしゃるかと思います。
はっきり言って、ここまで大きく動く金融商品はなかなかありません。
先日12月22日には約31%(192万円→131万円)も下落しました。
今後もこのレベルの下落は起こり得ます。十分注意して下さい。最後は自己責任です。
失って困るお金を投資することは避けて下さい。
話戻りますが、結局その後反発し、1,675,100円で週末クローズしました。
今週の見通し
取引参加者が少ないアルトコインではまだまだテクニカル分析がワークしない場面も多いものの、ビットコインほどになるとテクニカル分析はかなりワークします。
そして、過去を振り返ってみても比較的素直な動きをしています。
ここで、ボリンジャーバンドをプロットしてみましょう。
ボリンジャーバンドとは移動平均を表す線と、その上下に値動きの幅を示す線を加えた人気のテクニカル分析です。

ここで注目すべきは真ん中の点線です。
この点線は、移動平均線(20日の単純移動平均線)といって過去の20日分のデータを足して単純平均した線です。
このラインが12月26日から下げてきています。
これはテクニカル的には「トレンドが下落基調」になるサインです。
メディアの盛り上がりが最高潮に達したのとは対照的に、いよいよビットコインも冬の始まりかもしれません。
多くのアーリーアダプターもBTCを他のアルトコインに移す動きが見られます。
仮想通貨に占めるビットコインの時価総額の割合も30%台に落ち込んでいます(1月3日時点:ビットコイン37%、ビットコインキャッシュ6.7%、イーサリアム12.46%、リップル14.95%、ライトコイン2.03%)。
「仮想通貨=ビットコイン」という構造が崩れつつあります。
2018年には仮想通貨業界が大きく変わるかもしれません。
ただ、短期的なトレードでいえば、マイナス2σにタッチしたところで買って、点線(移動平均線)で利食いをするトレードで十分利益が出ています。この場合、リスク管理をしっかりして行って下さい。
では今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
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Source: ビットフライヤー
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