こんにちは。国府勇太です。
今週(9月26日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく日足チャートを見ていきましょう。

先週を一言で表すと「水曜下げるも60,000円の壁は堅かった」です。
週オープン、62,000円台でスタートしたビットコイン円。
週前半は、軟調な動きを見せ火曜には61,500円まで下げる場面が見られました。
そんなムードの中、注目の21日水曜。
世界中が注目する「日米金融政策決定合」がありました。
まずは日銀。
日銀は、長短金利を目標とする新たな追加緩和策を打ち出しました。
マーケットが期待していたのは「マイナス金利幅の拡大」だったので、今回の新たな金融緩和策はサプライズとなりました。
特に新たな金融政策の評価を巡りFXマーケットは動揺し、上下にレートが動いてボラを高めました。
その後どちらかといえばネガティブな評価が多数となり円高が進み、これに伴いビットコイン円も下げ先週最安値60,089円をつけました。
ただビットコインだけにフォーカスすると、実はこの発表前の午前8時から9時にかけ、一足先に大きな売りが入りビットコインが大きく下落しています。

ビックイベントを目前にボラティリティの高まりを嫌気した動きではないかと考えられます。
一方のアメリカFOMCは「利上げ見送り」でした。
こちらはFXマーケットとビットコイン共に大きな影響はありませんでした。
これでマーケットの関心は「大統領選」と「12月の利上げ」にシフトします。
今週の見通しは?
今回着目するのは「雲の位置」です。
見ると、雲が下に位置しています。
これは、今後ビットコイン円が下落してもこの雲がサポート(支持)の役割を果たしやすいということ。つまりこのラインで反発しやすいということです。
そのサポートのレベルは60,000円です。
この60,000円、まだ先週一度も割れていません。
前回、61,000円台は押し目買いのいいチャンスだと述べましたが、さらに60,000円台も見えてきたのでより慎重にエントリーしたい方はここを一つの目安にするといいです。
さらに、「雲のねじれ」が近づいてきているのも気になります。
こちらは「変化日」を表し、今まで続いた相場が転換する(必ずしもそうなるわけではないが)と言われています。
テクニカルの教科書通りにいうならば、60,000円台でエントリーして、そのまま上昇シナリオを描くのがベストシナリオです。
一方、雲に突入すれば、58,000円台も十分考えられます。
リクイディティが高まったとはいえ、まだまだ薄いマーケットのビットコイン円です。
大口が決済を行えば、簡単にマーケットが大きく動くこともありますが、こういった下落に神経質になる必要はないです。
FXでこういった動きがあれば、プロディーラーも追従して売り浴びせることもありますが、ビットコイン個人投資家においては推奨しません。
サイドはあくまでもロングです。さらに安くビットコインを買えるチャンスと捉える方がよいでしょう。
長期の見通しはロングで変更ありません。
戦略は「バイアンドホールド(Buy&Hold)」。
しっかり買ってどっしり構えている人が最終的に多く利益を得ることができます。
現在テクニカル的には買いのいい場面です。
さらに、現在のマーケットを見ると、今ある資産を運用すること以外にも、外から稼いだ円を少しずつビットコインで積立していく戦略も推奨できます。
では、今週もトレードがんばりましょう。
【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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Source: ビットフライヤー
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