10月8日~9日にかけてイタリアのミラノでビットコイン開発者のイベント「Scaling Bitcoin(スケーリングビットコイン)」が開催される。
第1回目は2015年9月にカナダのモントリオールで、第2回目は2015年12月に香港で開かれた。今回が第3回目となり、スポンサーにはDeloitteやPwC、NTTデータ等のブロックチェーンに取り組んでいる大手の企業、Krakenなどのビットコイン取引所、その他ビットコイン関連スタートアップがついているビットコイン業界では大きなイベントだ。
開催前日の7日の夜にはオープニングパーティーが開かれる。イベント自体は20分程度のプレゼンテーションが順番に行われ、夕方からワークショップが行われる。1日目はビットコイン取引におけるプライバシーや匿名性(Fungibility)、コミュニティ、ライトニング等についてがテーマになっており、夜には懇親を深めるレセプションが予定されている。2日目も同じように細かいビットコインのテーマについて話し合われる。
なおこのミーティングの様子はリモートでも視聴できるようになっており、日本時間10月8日の午後6時(10月8日9:00UTC)から以下のリンクでブロードキャストされるようだ。また、過去のイベントの様子も動画の視聴が可能だ。リンク:https://www.youtube.com/channel/UCmwaDulmQtX-H8FOSQTKqMg
Scaling Bitcoinのスケジュール
Scaling Bitcoinの公式サイトでは以下のような当日のスケジュールが公開されている。英語での詳細はこちらから確認することが可能だ。
【10月7日】
19:30-オープニングパーティー
【10月8日】
09:30-受付
10:00-開会のことば
Fungibility(プライバシーや匿名性)について
10:05-Fungibilityについての概要
10:30-「JoinMarket」(取引のプライバシー関連する取り組み)
10:55-TumbleBit~信頼のない、ビットコインと互換性のあるペイメントハブ
11:20-「MimbleWimble」(というハリーポッターに出てくる呪文の名前が付けられた提案がある)
11:45-休憩
コミュニティ
12:05-構築、スケール、運営~ビットコインコミュニティ3つの柱
12:500-ランチ
ライトニングネットワーク
14:20-ライトニングにおけるオニオンルーティング
14:45-「Flare」ライトニングネットワークのルーティングへのアプロ―チ
15:10-リンク不可能な外部からのチャネルモニタリング
15:35-休憩
スケ―ラビリティ
15:55-サイドチェーンのスケーリング~より良い戦略でTXのスループットは改善できる
16:20-スケールできて責任のあるタイムスタンプ
16:45-ワークショップ
・ライトニングネットワークルーティング
・非金融アプリケーションのスケーリング
・代替可能性
・ハッシュレートの分散化
・健全なコミュニティでのスケーリング
19:30:懇親会
【10月9日】
10:00-はじめの言葉
細かい変更点の実装
10:05-ビットコインのSegwitからの教訓
10:30-ビットコインにおける楕円曲線シュノールをベースにした署名
10:55-BIP151: エンドユーザーの視点からのP2P暗号化と認証
11:20-休憩
11:40-コイン選択戦略のシュミレーションベースの評価
12:05-PoWブロックチェーンのセキュリティとパフォーマンスについて
12:30-ビットコインの契約―機会と課題
12:45-ランチ
Breaking the Chain
14:15-Collective Signingを通じたビットコインの安全性と強い整合性を保ったパフォーマンスの強化
14:40-ローパス有限インパルスフィルターを使った早い難易度の調整
15:05-スケーリングを大きく前進させる新しいブレイディング(braiding)技術
15:30-クライアントサイドの承認を通じたスケーリングの進捗
15:55-休憩
16:15-ワークショップ
・ビットコインコミュニティとアカデミアのコラボレーション
・ウォレット実装の問題とディスカッション
・”Breaking the Chain”
・ブロックの伝播
・ビットコインのプロトコル開発に踏み込む
17:45-閉会
今週末開催のスケーリングビットコイン、今回の焦点は?はCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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