ビットコイン週間概況‐12/16~12/22

日本円 米ドル
価格(12/22終値) 106,179円 902.61米ドル
時価総額 17,050億円 145億米ドル
12/16~12/22の4本値
始値 高値 安値 終値
92,500円 109,890円 91,864円 106,179円
bitcoinpricechart_dec22

週間概況と最近の話題

アメリカ大統領選挙の頃に始まった直近の強気相場は、ビットコインを100,000円をブレークする勢いで押し上げました。

ところで、何が2016年のビットコイン価格を形成したのでしょうか。1月1日、ビットコインはbitFlyer取引所では51,827円で始まり、それから最初の大規模な価格変動が起きるまで長くはかかりませんでした。1月15日、ビットコインの元主要開発者で現R3社員であるMike Hearnは、彼の意見を表した公開状を記し、実質的にビットコインは死んだと提言しました。この公開状が公になった後、ビットコインの価格はたった一日で51,000円付近から40,000円台まで大暴落しました。この暴落の激しさにも関わらず、ビットコイン価格は2015年以来三角持ち合いを保ち続け、5月の終わりまでこのレンジをブレークしませんでした。レンジブレークのトライは6月中旬まで続き、そこでビットコインは過去2年来の高値を記録して、2014年以降で初めて80,000円を超える価格で取引されていました。しかし、その高値の記録から時を経ずに、イギリスがEUを脱退のニュースやDAOのハッキング事件などが飛び込んできました。この予想外のニュースによってビットコインは50,000円台まで暴落しましたが、7月9日に半減期が予定されていたため相場は早々に回復しました。この半減期に際して、多くのトレーダー達は需要と供給の法則によって価格が指数関数的に増加すると考えたため、価格は73,000円を超える水準まで急騰しました。しかし、多くが予想した通りには価格は上昇しませんでした。そのため多くのトレーダーは諦めてポジションを整理しました。香港でのBitfinex取引所へのハッキングのニュースも組み合わさり、ビットコインの価格は8月2日に48,000円付近まで下落しました。

10月、大きな価格上昇があり、多くのアナリストはこの価格上昇を人民元の継続的な下落に起因するものと考えました。中国のトレーダー達は安全資産通貨としてビットコインに目を向けているためです。ビットコインを買うことで下落し続ける人民元から財産を守ることに繋がると考えているのです。

その後の展開として、11月にアメリカ大統領選をきっかけとした価格の上昇が見られ、またインドの500と1,000ルピーの廃貨化がきっかけで仮想通貨市場への多くの新しいお金の流入が見られました。

このように、2016年、仮想通貨を形作った出来事は沢山ありました。そして2017年も同じくらい興味深い年になるように思えます。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2016/12/22(基準日) 106,179円
2016/12/21(1日前) 98,302円 7,877円 8.01%
2016/12/15(1週間前) 92,500円 13,679円 14.79%
2016/11/22(1ヶ月前) 84,462円 21,717円 25.71%
2016/9/22(3ヶ月前) 60,480円 45,699円 75.56%
2016/6/22(6ヶ月前) 69,861円 36,318 51.99%
2015/12/22(12ヶ月前) 52,841円 53,338円 100.94%

Prices provided by bitFlyer

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

【免責事項】当サイトで提供しているビットコインの相場情報等のコンテンツは、執筆者の個人的見解に過ぎず、執筆者及び当社がその内容の正確性および安全性を保証するものではありません。また、かかる情報は、参考となる情報の提供を目的としたものにすぎず、仮想通貨に関して、特定の投資行動や運用手法を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。 なお、投資によって発生する損益は、すべて投資家の皆様へ帰属します。 当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、執筆者及び当社は責任を負いません。

Source: ビットフライヤー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です