ビットコイン週間概況‐8/11~8/17

Prices provided by bitFlyer

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

【免責事項】当サイトで提供しているビットコインの相場情報等のコンテンツは、執筆者の個人的見解に過ぎず、執筆者及び当社がその内容の正確性および安全性を保証するものではありません。また、かかる情報は、参考となる情報の提供を目的としたものにすぎず、仮想通貨に関して、特定の投資行動や運用手法を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。 なお、投資によって発生する損益は、すべて投資家の皆様へ帰属します。 当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、執筆者及び当社は責任を負いません。

週毎の取引・最近4週の調査結果

週間概況と最近の話題

今週はビットコインの価格において、大混乱であった。ここ数年の私の記事で何回も述べたように、ビットコインは新時代の安全な資産運用として見られている。ドナルド・トランプによる「炎と怒り」というコメントとともに、北朝鮮がグアムの近くにミサイルを発射する脅威に対する不安によって、その地域には緊張が走っている。

ビットコインに投資することに不安を抱いている投資家もいる。8月10日以来、流動性の流入によってビットコイン価格は23.2%のラリーとして応じた。このラリーの間、暗号通貨は8月14日の月曜日にJPY 502,574の史上最高値を記録した。JPY 500,000を超えたのは、ビットコインの歴史上初めてであった。

史上最高値を記録したとき、北朝鮮によるグアム爆撃の脅威はまだ新鮮であり、結果としてJPY/BTCとKRW/BTCの24時間の売買高が著しく上昇した。USD/BTCは通常、24時間の売買高の33%であるが、8月14日の月曜日には26%に落ちた。JPY/BTCはその平均売買高が17%から22%になり、KRW/BTCは14%から19%になった。KRW/BTCの売買高における上昇は、韓国ウォンでの取引はイーサリアムが売買高の合計の40%を占めているだけに、少し衝撃的であった。しかしながら、朝鮮半島に緊張が走る中、韓国の投資家は暗号通貨への投資をイーサリアムからビットコインに移行した。イーサリアムの価格は、韓国の投資家が情勢の不安定な中で安定性を見出したことによって、下落した。

地政学上の緊張を脇に置いておくと、今週のビットコインに見られた増加傾向は、本年の暗号通貨に見られる標準的なものである。2017年の初めの頃を振り返ると、ビットフライヤーでJPY 114,508として始まり、これは339%の増加であり、ここ100日においては150%の増加である。これは、増加量においてどの伝統的な資産運用をも上回り、今週、ゴールドマンサックスは投資家に暗号通貨による潜在的な財政的利得はもはや無視できないとも言った。

価格変動の観点から言えば、主な原動力は北朝鮮とアメリカの関係によるものである。北朝鮮の独裁者である金正恩はグアム攻撃計画を研究し、アメリカがどうするかを見るといっており、アメリカ当局は北朝鮮との核戦争が近づいているという考えを過小評価している。もしこれらの二国の美辞麗句が加速し続ければ、ビットコイン価格はもう一度JPY 500,000を超えるだろう。もし両国間の緊張が緩和されれば、多くの投資家が利食いを始め、暗号通貨に下向きの圧力がかかるだろう。もしそうなれば、ビットコイン価格はJPY 430,000まで下がるだろう。

過去の価格との比較

Prices provided by bitFlyer

Source: ビットフライヤー