ビットコイン週間概況‐11/11~11/17

日本円 米ドル
価格(11/17終値) 82,251円 750.98米ドル
時価総額 13,154億円 120億米ドル
11/11~11/17の4本値
始値 高値 安値 終値
76,436円 83,008円 73,402円 82,251円
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週間概況と最近の話題

先週の米国大統領選挙が原因となり、市場の動きはとても不思議な展開となりました。ドナルド・トランプがアメリカの45番目の大統領に選ばれると決定したとき、経済市場の主流派は快く思っていませんでした。11月8日、最終開票結果が伝わる前に、日経平均株価は前日から919.84円下落して16,251.54円で取引を終えました。英国がEUからの脱退(あるいは”Brexit”)が決まった6月24日以来、最大の下落幅を記録したことになります。

しかし、この市場の値動きは、どちらかというと条件反射的な反応だったと思われます。トランプのキャンペーンが公約を軽んじていたにも関わらず、彼はビジネスマンであり、だからこそ彼は経済成長を促す方針を支持するだろうという見方になっています。市場参加者がこの認識に辿り着いたとき、正に翌日になるですが、日経平均株価は17344.42円まで反発しました。これは前日から6.72%の上昇となっています。

この期間ビットコインの価格はどうだったのでしょうか?通常、ビットコインは安全資産通貨と見なされるため、Brexitの時のように価格が急上昇すると予想されていました。それに照らし合わせて見れば、選挙の直後、ビットコインの価格は数日の間に85,000円まで上昇していたかもしれません。実際の価格変動は11月8日の 74,169円から11月11日のは77,222円に上がりました。その後、13日まで横ばいとなって下落し、それからは強気な傾向に入っています。来週中には85,000円を超えるのではという予測は、特に先週に見られたチャートパターンが継続していることを考慮すると、明確に実現可能は範囲となっています。

また興味深い注目点として、アメリカの選挙中とその直後、金がビットコインと似たような動きをしていました。金は常に安全資産のアセットクラスとして見られており、ビットコインが通常の経済イベントに影響されないことを見ると、これも安全資産のアセットクラスとしてみられる傾向にあります。

他の通貨が横ばいあるいはその後下落している中で、ビットコインが金の値動きと同じような展開となっている事実は、ビットコインの安定性が増している証拠となりえています。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2016/11/17(基準日) 82,251円
2016/11/16(1日前) 79,617円 2,634円 3.31%
2016/11/10(1週間前) 76,443円 5,808円 7.60%
2016/10/17(1ヶ月前) 67,018円 15,233円 22.73%
2016/8/17(3ヶ月前) 58,055円 24,196円 41.68%
2016/5/17(6ヶ月前) 49,469円 32,782 66.27%
2015/11/17(12ヶ月前) 41,380円 40,871円 98.77%

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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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Source: ビットフライヤー

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