スペイン、バルセロナのビットコイン事情

ビットコインのコミュニティの中には、ビットコインについて語り合い情報交換をする「ビットコインミートアップ」というイベントがあり、頻度やスタイルは様々だが、世界各地でこのミートアップが開催されている。今回はバルセロナでのビットコインミートアップ主催者の一人、Aleix氏に現地のビットコインコミュニティの様子や最新事情を伺った。

 

バルセロナミートアップはどんな雰囲気ですか?

 

バルセロナのミートアップは5−6人の主催者チームがあり、私はそのメンバーの一人です。ミートアップのコミュニティには1000人以上の登録があり、1、2ヶ月に一度の頻度で開催されています。最近は仮想通貨の法規制をテーマに、弁護士の方を招いてスペイン国内やEUにおけるこれからの仮想通貨の位置付けについて尋ねました。

 

通貨としてみなすのか、モノとして扱うのか、税金はどうなるのか等これから明確にしなければならないことがたくさんあります。

 

政府側はビットコインに規制をかけてコントロールしたい一方でイノベーションを阻害してこの技術の活用に取り組む企業が外に出て行ってしまうのを避けたいと考えているようです。ですが、ビットコインのような新しいおかねのコンセプトについては法律のプロたちと議論しなければなりません。これまでにはビットコインが存在する場所が国内なのか、海外なのかと聞かれて困ったりしたエピソードもありました。

 

 

また、スペインではマドリードやバレンシアでも別のグループがミートアップを開催しています。どちらのミートアップにもいろんな参加者がいますが、あえて分けてみると、バルセロナの集まりにはビットコインの自由な思想が好きな人が多く、マドリードは銀行、ブロックチェーンといったキーワードが出てくるようなビジネスでビットコインに関わるひとも多いイメージです。

 

今ホットなビットコイン企業は?

 

現在スペインで行われているもっとも大きなプロジェクトだと、ビットコインの売買や ATMを取り扱うBit2meや分散型取引所のBitSquareではないでしょうか。他にも若い起業家が取り組むプロジェクトがありますが、アメリカへ拠点を移してしまうケースもあります。

 

個人的にはKrakenやCoinbaseなどのビットコイン関連サービスを使っています。

 

バルセロナはどんなところでビットコインが使える?

 

飲食店ならThe Dog is Hotというホットドッグ屋さんがあります。飲食店の場合はオーナーがビットコインに理解があって決済を受け付けているケースが多いように思います。その他にはオンライン旅行会社や小さな携帯電話の会社、中古のコンピュターの部品の販売など中小企業や個人のビジネスでビットコインを受け付けています。

 

また、バルセロナにはビットコインに対してオープンな大学があり、そこにビットコインATMが設置されています。それ以外だとショッピングモールにもあり、知っている限りでは4−5台です。

 

ちなみにこれからの規制ではヨーロッパでも取引所は本人確認をきちんと行う必要が出てきて、ATMにはカメラ、指紋認証、IDの利用などが必要になるのではないかと考えられています。

 

 

↑2016年7月にあった半減期パーティーの様子。*ビットコインには4年に1度マイニング報酬が半減する時がやってくる。この瞬間を世界中のビットコイナーたちがブロッキチェーンを見守りカウントダウンを行うため、大きな都市ではパーティーが企画される。

 

もっとビットコインを多くの人に

 

ビットコインの普及に関してはやはりまだまだ課題が残っていると思います。やはりお金について話すのを嫌がる人もいますし、ビットコインを理解しようとするとどうしても難しいテクノロジーの話も完全に避けて通ることはできません。

 

ですが、特に若い人たちにはビットコインのような仮想通貨について積極的に知ってほしいと思います。

 

 

バルセロナ・ミートアップの詳細や写真などはMeet upのページから見ることができます。

 

東京ビットコインミートアップ、その他のイベント情報はこちら
(開催場所は変更される場合があります、事前にmeet upのページを確認してからご参加ください。)

スペイン、バルセロナのビットコイン事情CoinPortalで公開された投稿です。

Source: Coin Portal

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