10月17日週のビットコイン/円相場は一旦下げた後揺り戻し。週初、66,900円台でスタートした相場は10月19日の午後から深夜にかけて利食いの売りが出た事で大きく値を落とし、20日に一時64,538円の週安値をつけた。
その後、急激な下落に対する反動から揺り戻しとなり、本稿作成時点では56,600円~56,700円のレンジを推移している。この水準は週初の高値水準から週安値水準までのちょうど半値戻し水準であり、この小康状態からどちらへ動意付くのか市場の注目を集めている。
この小康状態を左右する可能性があるのがビットコインのテクノロジー面だ。現在スケーリング問題解決足掛かりとなるSegwit(セグウィット)が開発されているのだが、Segwit有効化へのロジックを含んだver0.131.1が早くて11月15日にリリースされると発表された。
リリース後はビットコインのマイニングを通じて投票が行われ、95%のマイナーがソフトウェアをアップグレードしてSegwitに対応する意思表示をすればSegwitをアクティベートできるようになる。
この様なニュースに期待が高まる一方で、Segwit反対派も存在しており大手マイニングプールの一つViaBTCが12日にSegwit賛成派から反対派への切り替えを発表し、その結果Segwitに賛同しないマイナーが約15%を占めている状態となった。
ビットコインのスケーリング問題を巡っては長い間議論が続いており、開発者やビットコインビジネス関係者の発言でビットコインの価格に大きな影響を及ぼしたこともある。
一旦はコミュニティの意見が大まかに一致し対立が弱まっていたものの、このような状況の中でマイナーが今後どのようなアクションをとるのかには注目しておきたい。
スケーリング問題とビットコイン価格に関する過去の記事:
・コア開発者マイク・ハーン「ビットコインは失敗に終わった」で価格急落
・コインベース社長、サトシ・ラウンドテーブルでの感想が価格にも影響か
【10月17日週のビットコイン相場】はCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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