こんにちは。国府勇太です。
今週(11月28日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく日足チャートを見ていきましょう。

先週を一言で表すと、「ゆるやかに最高値を更新」です。
先週21日(月)に81,724円でスタートしたビットコイン円。
続く22日(火)とあわせて、20日(日)の下落をしっかり取り戻す動きを見せました。
ただ、その後はパッとしない動き。チャートの足がヒゲだらけの実体のない動きに終始しました。
(こういったヒゲが多い相場の短期トレードは非常に難しいです。)
特にファンダメンタルズで大きな材料となる動きはありませんでした。
あえてあげるなビットフライヤーが三井住友海上火災保険と、ビットコイン取引所などの事業者を対象とした「サイバー保険」を共同開発したというニュースです。
これにより、サイバー攻撃による仮想通貨の大量盗難もカバーするので「第2、第3のマウントゴックス」を防ぐことができます。
日本最大のビットコイン取引所がこのような試みをするのはビットコインに対してポジティブに働きます。
現在、中国が席巻しているビットコイン相場ですが、今後日本の存在感は確実に増してくると考えています。
ビットコインはまだまだ市場規模が小さいので「数の論理」で押されている面も否めませんが、実は、フィアット通貨のFXの取引高で圧倒的な地位を占めているのはアメリカでも中国でもロンドンでもなく、日本です。
日本のFX会社が世界の取引高1位や2位を独占している状態です。
まだまだ日本では「うさん臭い」イメージが台頭しているビットコインです。
ビットコイントレーダーの皆様も肩身の狭い思いをされているかもしれません。
実際、私も先日ある出版関係の方に「本当はビットコインの取材をさせて頂きたいのですが、法整備が整うまではまだ動けない」と言われたこともあります。今後、一層法整備が進み、金融庁管轄となればメディアの扱いも変わり、一気に火がつく可能性もあります。
ビットコイン相場を上げるドライバーは「日本」である可能性が十分あるということを認識しておくと良いです。
話はそれましたが、先週のフィアット(ドル円)の動きは以下です。

日足で表示しています。
トランプラリーが止まりません。
「もうはまだなり」という相場格言がありますが、まさにそれを体現している相場です。
こういった相場はガラリと変わると下落も早いので注意しておく必要があります。
今週はアメリカ感謝祭後のマーケットでここからどう動くかに更に注目が集まります。
今週の見通しは?
変わらずロングです。
戦略はバイ・オン・ディップ(押し目買い)推奨です。
長期的な上昇相場ではいかに保有するポジションのコスト(保有レート)を下げられるかがポイントになります。
見通しロングとはいえ、上値が重く直近26日(土)に「十字線(正式は、寄付同時線)」も出現しています。
十字線とは、実体のない上ヒゲと下ヒゲだけの足のことで、売りたい人と買いたい人が均衡し、この場合一旦相場が反落することも考えられます。
下落の目処を探るために一目均衡表をプロットしてみましょう。

第1のサポートが転換線、第2のサポートが基準線としてワーク(機能)しています。
それぞれのトレードスタイルによりますが、短期は、転換線目安、中長期は基準線目安で押し目を拾いたいところです。
ちなみに、一目均衡表上もキレイな上昇トレンドのサインです。
ただの値頃感でのショートは危険なので推奨できません(それが何回か成功したとしても、リスクリワードレシオを考えると推奨できない)。
では、今週もリスク管理に気をつけてトレードがんばりましょう!
【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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Source: ビットフライヤー
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