4日のロンドン市場は、米雇用統計発表控えてドル相場がやや持ち直している。特に、欧州通貨に顕著。ユーロドルは1.1990近辺から1.1956近辺へと反落。前日NY市場後半の上昇を売り戻している。この日発表されたユーロ圏の小売売上高や非製造業PMI確報値が予想を下回ったこともユーロ相場を圧迫した。ユーロ円は130円台後半から130.35レベルへと軟化しており、前日NY安値に接近している。
ポンドル相場も上値が重い。ポンド関連の新たな材料はでていないが、5月10日の英MPC会合を控えて、利上げ観測が後退していることが引き続き上値を抑えている。また、メイ政権内部で関税同盟の扱いについて意見が分裂しており、メイ首相にとっては厳しい状況になっていることもポンドにとっては悪材料。ポンドドルは1.35台後半での取引が続くなかで、一時1.3542レベルまで下押しされる場面があった。ポンド円は148円割れから147.67レベルへと下押しされている。
ドル円は109円を挟んだ振幅となっているが、米債利回りが低下していることで売りが優勢。反発は109.10台までに留まっており、足元では108.91レベルまで下落、前日安値をわずかに下回った。欧州株は比較的堅調に推移しており、前日の下げを戻しているがリスク選好ムードにはなっていない。米中通商交渉が始まっており、米国の要求に対して中国がどこまでこたえられるのか、市場には不透明感が広がっているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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