【ロンドン市場】週末の仏大統領選を控えて調整ムード

 21日のロンドン市場は、週末の仏大統領選を控えて調整ムードが広がっている。欧州株は高安まちまちだが、そのなかで仏株価指数は反落。仏大統領選の主要4候補の支持率は引き続き拮抗。東京未明に起きたパリでの発砲事件はテロとみられており、不安材料となっている。

 為替市場では欧州通貨が軟調。序盤はユーロ、ポンドともに買い戻しの動きがみられたが、次第に下落へと転じている。ユーロドルは1.0738レベルまで上昇したあとは1.07台を割り込むと1.0688レベルまで下押し。ユーロ円は117.31レベルに高値を広げたあとは117円割れから一時116.59レベルまで安値を広げた。

 ポンド相場も同様の振幅。ポンドドルは1.2773-1.2835にレンジ上下を広げた。ポンド円は140円台乗せは維持できず、139.34レベルまで下押し。ポンド相場にとっては3月の英小売売上高が前月比-1.8%と事前予想-0.5%下回ったことが売りを誘った面もあった。ただ、対ユーロでのポンド売りは定着していない。

 ドル円はロンドン朝方に109.30台に上昇、東京早朝の109.42レベルを試したが反落。ロンドン中盤にかけては109.04レベルまで本日の安値を広げた。前日のNY市場では109円台半ばへと上昇したが、一段と買い上げる材料はでていない。米10年債利回りは2.24%台までの上昇に留まっており、前日NY市場での高水準には届いていない。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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