19日のロンドン市場は、ドル売りが先行した。米上院での暫定予算案の採決を控えて不透明感が広がった。ただ、欧州株が堅調に推移、米債利回り動向も落ち着くなかで、取引中盤にはドル売りも一服している。
ドル円はロンドン序盤に110.80ー90レベルでの揉み合いを下放れ、一時110.49レベルまで安値を広げた。その後は、欧州株が上げ幅を拡大する動きにつれて110.75近辺まで反発している。東京市場の円安水準には戻し切れていない。このあとのNY時間には米上院での暫定予算法案の採決が行われる予定。
ユーロドルは序盤にドル安圧力が優勢となり、1.2295レベルに高値を伸ばした。その後は1.2250近辺へと押し戻されており、上に往って来いとなった。ユーロ円は136円ちょうど近辺が重く、一時135.64レベルまでの下押し。ただ、欧州株は堅調に推移しており、リスク回避圧力は働いていない。ユーロ相場にとっては21日の独SPD党大会が注目されている。大連立を是とするのか非とするのかで、週明けのユーロ相場は神経質な反応をみせそうだ。
ポンドドルはこの日も上値を試した。1.3945レベルまで上昇し、17日高値1.3942レベルを上回ったが、その後は売りに押されている。ロンドン中盤には1.3865レベルまで反落した。ポンド円は軟調。154円割れから153.48近辺まで下落している。対ユーロでも売り優勢。この日発表された12月の英小売売上高は前月比-1.5%と落ち込んだ。前年比は+1.4%だったが、事前予想+2.6%には及ばなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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