ビットコインの仕組みと利益の出し方について
ビットコインなどの仮想通貨では、一定時間内の取引をまとめたブロックを今までの取引台帳と比較し、問題が無ければ取引台帳に登録するという処理を行っています。
この処理と台帳は、ユーザーそれぞれのコンピュータに共有されており、ブロックの整合性チェックはユーザーそれぞれが行うことが可能です。
しかし、ブロックの処理を行うためには膨大なマシンパワーが必要となります。
そのため、ビットコインなどの仮想通貨では、処理を円滑に行うため、処理を行ったユーザーに対してシステムから報酬が支払われるのです。
この、取引処理を行って仮想通貨を入手する作業のことを、鉱山で宝石などを採掘する作業に例え、マイニングと呼びます。
ただ、報酬を受け取ることができるユーザーは最初に処理を終えたユーザーだけですので、この報酬を狙うユーザーは高性能なコンピュータを用意して、日夜処理を行っているのです。
マイニングでは、採掘できたコインの量から電気代などのランニングコスト、初期投資費用などを除いたものが利益となるため、コストのうちで大きな比率を占める電気代についてもよく考えておく必要があります。
マイニングにかかる電気代の計算方法
マイニングに必要な電気代の計算はとても簡単で、お使いの電力会社とコンピュータの消費電力、マイニングを行っている時間で計算できます。
コンピュータの消費電力については、各パーツの消費電力を足して計算しても良いですし、コンセントに設置してリアルタイムに電力量を計測する、「ワットチェッカー」という機器を利用しても良いでしょう。
電気代の計算式は、各電力会社の単価と消費電力量と使った時間で計算できます。
例として東京電力の従量電灯Bで契約してマイニングを行ったとすると、電力単価は1kW/hあたり約30円です。
マイニング用コンピュータの電力消費量が900Wだったとした場合、計算式に当てはめると、
30円×24h×0.9kW/h×30日=19,440円
となり、1カ月マイニングを行った場合の電気代は、19,440円ということになります。
つまり、マイニングで利益を出すためには、1カ月で入手できるコインの価値が19,440円以上でなければいけないということです。
もし入手したコインの価値が電気代以下なら、動かすだけで損失となりますので、注意しましょう。
マイニングで利益を得るためにはハッシュレートが重要
マイニングにおけるコンピュータの計算速度は、ハッシュレートと呼ばれており、一秒あたりのハッシュレートは「h/s(ハッシュセカンド)」で表記されます。
マイニングセンターなどはこのハッシュレートがTh/s(1テラハッシュセカンド)からさらに上のPh/s(ペタハッシュセカンド)まで到達しているものもありますが、個人なら大体数百Mh/sが多いようです。
マイニングでコインを得るためには、このハッシュレートが高い方が有利なのですが、ハッシュレートが高いコンピュータを使用すると、それだけ電気代がかかってしまいます。
電気代やハッシュレート、仮想通貨の採掘量などを元に、どれだけ利益を得ることができるのか、計算してみましょう。
ハッシュレートや電気代から利益が得られるかどうか計算する
ハッシュレートと電力消費量がわかれば、ある程度収益を計算することができます。
この計算は、自分で情報を収集して計算することもできますが、ビットコインなどの仮想通貨のレートは日々変化しているため、定期的に情報収集して計算を行うのは大変です。
そこで、さまざまな仮想通貨でマイニングを行った際にどれだけ利益を得ることができるか計算してくれるサイトを利用しましょう。
こちらは、ハッシュレートと電力消費量、1kW/hあたりの電気代を入力することでどの程度利益を得ることができるのか計算できるサイトです。
ページを開くと、画面左側に必要な数値を入力する項目が表示されます。
まず、「Hashing power」がハッシュパワーの入力欄です。
こちらにお使いのコンピュータのハッシュパワーを入力してください。
次に入力するのは、「Power consumption (w)」です。
こちらは、お使いになっているコンピュータの消費電力を入力します。
最後の「Cost per KW/h ($)」には、コンピュータを設置している場所で使っている電力会社の電力単価を入力してください。
電力単価は、米ドル計算となっていますので、日本円をドルに計算しなおして入力しましょう。
入力すれば、即座に計算結果が表示され、上部にある「Profit ratio per day」が一日あたりの利益率、「Profit per month」が1カ月あたりの収益となります。
マイニングで利益を出すためにはどれぐらいの電気代が必要?
ハッシュレートごとに入手できるコインの量や、コイン1枚の価値は日々変化しているため、どれぐらいのハッシュレートを用意すれば安定して利益を得ることができるかというのは、とても難しい問題です。
ビットコインの場合、大規模なマイニング業者が多数参加しているため、個人レベルの設備で得られるハッシュレートではランニングコストとのバランスが取れない可能性が高いのです。
導入を考えているコンピュータからハッシュレートや電気代を計算し、実際にマイニングを行った際に十分な収益が得られるかどうかをまず把握しておきましょう。
投稿 ビットコインのマイニングにかかる電気代は? は 仮想通貨ポータル に最初に表示されました。
Source: Coin Portal
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