12日のロンドン市場は、ポンドが下落。EU側の英EU離脱担当官であるバルニエ氏が「交渉は行き詰まっている」と発言したことが背景。ポンドドルはロンドン早朝には1.3265レベルまで上昇していたが、ロンドン勢の参加とともに1.32台前半へとジリ安の動きを示していた。バルニエ氏の発言が伝わると、一気に1.32台を割り込んで1.3142レベルまで急落している。ポンド円は東京市場では149円台をつける場面があったが、ロンドン序盤には148円台後半での揉み合い。発言報道で148.50割れから一時147.64レベルまで下落。ポンドは対ユーロでも下落。ユーロポンドは0.89台後半から0.90台に乗せており、9月14日以来のポンド安水準となった。バルニエ氏は、今後2ケ月で決定的な前進の可能性がある、としたものの、ポンドの上値は引き続き重い。
その他主要通貨はまちまちの動き。ユーロは買い一服。ユーロドルは1.1880レベルを高値に1.1851レベルまでジリ安。ユーロ円は133円台半ばが重く、一時133.08レベルまで反落した。対ポンドでは堅調も、全般的には前日のユーロ買いへの調整の動きが優勢になっている。
ドル円は米債利回り動向をにらんだ動き。序盤は売りが先行。米10年債利回りが2.34%台半ばから2.32%近辺に低下する動きに、112.21レベルまで下落。その後は米債利回りの下げ渋りとともに112.40台まで下げ渋り。足元では再び上値が重くなっている。前日と同水準での取引が続いており、円相場主導の展開にはなっていない。
このあとのNY市場では米欧金融当局者らがワシントンでの国際金融協会(IIF)に参加する予定。ドラギECB総裁などの発言に注目が集まっているもよう。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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