【ロンドン市場】トランプ演説控えてドル買い、ドル円113円に上昇

 27日のロンドン市場は、ドル買いの動きが広がっている。前日のイエレンFRB議長の発言がタカ派的ととらえられたことや、きょうの米税制改革についてのトランプ演説への期待感などがドル高の背景となっている。米債利回りが上昇しており、期待感を反映している。

 ドル円は112.40-50レベルから上昇を始動。米10年債利回りが2.24%台から一時2.30%近辺に上昇する動きとともに、ドル円は112.96レベルと113円の大台に接近。7月14日以来のドル高・円安水準となった。その後の下押しは浅く、NY市場にかけて再び113.02レベルに高値を伸ばした。

 その他の各通貨でもドル買いが先行した。まずポンドドルが1.34割れから1.3364レベルまで下落。連れてユーロドルは1.18手前水準から1.1731レベルまで下押しされた。豪ドル/ドルも0.78台後半から0.7836レベルまで安値を広げた。

 欧州株は堅調な推移。米株先物も小高く推移しており、リスク動向は落ち着いている。ドル高が一服するタイミングでユーロ円は132.71レベル、ポンド円は151.60レベル、豪ドル円は88.78レベルなどへと本日の高値を伸ばしている。ドル買いと円売りが交互に進むパターンとなっている。

 ポンドはこの日発表された英経済指標が強かったことが買いを誘った面があった。9月の英CBI小売調査指数は42と事前予想8から大幅に上昇した。2015年9月以来の高水準となり、予想外のマイナスだった前回8月の弱さを相殺した。発表を受けてポンドドルは1.3430近辺まで反発、ポンド円の買いにもつながっていた。ユーロポンドは序盤の0.88近辺への上昇を消して0.8750近辺へと反落した。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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