【東京市場】ドル全面安続き、ドル円は一時110円78銭

 FOMCを受けてのドル全面安の流れが続き、27日の東京市場でドル円は110円78銭を付ける動きが見られた。前日のNY市場午後のFOMCでインフレの現状認識について下方修正されたことなどがドル売りのきっかけとなった。NY市場では何とか111円台を維持する展開が見られたが、東京朝に大台を割り込むと、その後も売りが続き、110円78銭まで。もっとも安値を付けた後いったんは111円台を回復するなど、下値トライに慎重な姿勢も見られた。

 民進党の蓮舫代表が辞意を表明との一部報道が円売りを誘い、111円台回復を支えた面も。

 ユーロドルも高値圏もみ合いから、一時一気にユーロ買いドル売りが進み、1.1777までと2015年1月以来約1年半ぶりの高値圏に。もっとも、こちらも高値からは調整が入り、FOMC後のもみ合い水準である1.1720-50のレンジに戻っている。

 FOMCを受けて年内の利上げ期待がやや後退しているものの、金利市場での反応はそれほど大きなものではなく、FOMC前との変化でみると、年内の利上げ期待の低下は5%程度。ドルの安値を海外勢の本格参加前にどんどん攻めるだけの勢いは見られなかった。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です