17日のロンドン市場は、円買いの動きが強まった。週末、米国の三連休を控えて欧州株や米株先物が軟調に推移しており、為替市場でも調整ムードが高まっている。ドル円、クロス円がともに下落しており、投売り状態となる値動きがみられた。一部にはトランプ政権の人事をめぐる不協和音が嫌気されたとの見方もあった。
ドル円は東京市場では113円台半ばでの静かな取引だったが、欧州株安とともに売りが再燃。113円台を割り込むと、一時112.70近辺まで下値を広げた。欧州株が下げ幅を縮める局面では113円ちょうど付近まで戻したが、再び下げ始めると112.80台へと軟化。2月に入ってからの111円台後半から115円手前までのレンジの半値水準を割り込んでおり、上値が重い値動き。
クロス円も全面安になっている。特にポンド円の下げがきつい。1月の英小売売上高の発表前から売りが加速した。結果は前月比-0.3%と事前予想+1.0%から下振れている。ポンドは一段安。ポンドドルは東京市場での1.24台後半での揉み合いから1.24割れ、一時1.2388レベルまで下押しされた。ポンド円は141円台半ばから一時140円を割り込むと、139.64レベルに安値を広げた。取引中盤には下げ渋りも戻りは限定的。ポンドは対ユーロでも軟調だった。
ユーロは連れ安。ユーロドルは1.0670近辺から1.0640近辺へ、ユーロ円は121円ちょうど付近から一時120円を割り込むと、119.96レベルに安値を広げた。豪ドル/ドルは0.77ちょうど近辺から0.7650台まで、豪ドル円は87円台前半から86円台前半まで下落した。豪ドルは、対ユーロでも売られており、商品市況高を背景としたこのところの豪ドル高にも調整が入った格好だった。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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