28日のロンドン市場は、ユーロが堅調。この日発表されたユーロ圏消費者物価速報が予想を上回る伸びを示したことが背景。前年比コアは1.2%上昇3年半ぶりの高水準となった。ユーロドルは1.09台乗せから1.0947近辺に高値を伸ばし、その後も高止まり。ユーロ円は121円台乗せから一時122円ちょうどまで上昇。
ポンドも堅調。取引序盤にはユーロに先行して買われた。対ドルでは1.2950近辺へ、対円では144円台乗せに。先週4月18日にはメイ英首相が6月8日に総選挙を実施すると表明したが、その後はポンド買いの流れが続いている。ポンドドルは昨年9月末以来の高値水準となっている。
ドル円は111.52近辺までのじり高。欧州株は序盤にやや売られたが小幅高へと転じる動き。米債利回りは10年債が2.30%台と前日比プラスでの推移。ただ、ドル円の111円台後半は重く、111円台前半での一進一退になっている。
このあとのNY市場では、第1四半期の米GDP速報値に注目が集まりそうだ。事前予想では前期比年率+1.0%程度と第4四半期の+2.1%から伸びが鈍化する予想。個人消費が伸び悩むことが見込まれている。また、予算案が通らなければ米政府機関閉鎖の可能性もあり、材料は多い。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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