【ロンドン市場】リスク選好ムード継続、ドル円は110円台半ばへ

 25日のロンドン市場は、円売りが優勢。前日の流れを受けてリスク選好ムードが継続している。ドル円は110円近辺で値固めすると一時110.53近辺まで高値を伸ばした。クロス円ではユーロ円など欧州通貨が上昇を主導。ユーロ円は119円台後半から120円台に乗せると、高値を120.46近辺まで伸ばした。ポンド円は141円台乗せから141.76近辺に高値を伸ばした。

 欧州株はやや利益確定の動きがみられるものの、主要株価指数はおおむねプラス圏で取引されており、調整の動きは限定的。前日はナスダック指数が最高値を更新するなど堅調だった米株についても、時間外取引の株価指数先物が一段高になっている。米債利回りは上昇。10年債は2.30%台で取引されている。

 対ドルでも欧州通貨は堅調。ユーロドルは1.0899レベルまで上昇。ポンドドルは1.2828レベルまで高値を更新。対豪ドルでのユーロ買いの動きもみられている。ユーロ/豪ドルは1.4475近辺まで上昇し、今年1月3日以来の高値水準となった。これまでのユーロ売りポジションの巻き返しが継続している。

 ただ、全般的には堅調な動きも、ドル円、ユーロドルなど主要通貨ペアは前日の高値を超えるには至っていない。一段の材料が欲しいところ。このあとのNY市場では、S&Pケースシラー住宅価格(2月)、新築住宅販売件数(3月)、コンファレンスボード消費者信頼感指数(4月)などの米経済指標が発表される。マクドナルド、キャタピラー、3M、AT&T、TIなどの米企業決算発表が予定されている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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