【ロンドン市場】方向感欠ける取引、日米首脳会談を無難に通過

 13日のロンドン市場では、全般に方向感に欠ける取引となっている。主要な経済指標発表にかけており、手掛かり難。週末の日米首脳会談では、懸案の為替や通商問題についての具体的な言及はみられず、市場はひとまず安心しているようだ。安倍首相は、トランプ大統領から自動車について発言なし、と述べた。欧州株式市場では自動車株などが買われており、堅調に推移している。

 フランス大統領選に関する最新の世論調査では、第一回投票ではルペン氏の支持が高いものの、決選投票ではマクロン氏かフィヨン氏のいずれにも敗北するとのこれまで通りの結果となっていた。独仏債券利回りはやや縮小している。また、ギリシャ問題については、ドイツ政府報道官が、IMFとともに支援を完遂するもの目標だ、と述べている。いずれもリスク動向は緩和される方向の材料。

 米国についてはあすのイエレンFRB議長の議会証言や物価統計などの発表を控えて、きょうは材料難。米債利回りは欧州株高や米株先物高をにらんでやや上昇しているが、あすのイベント待ちで値動きは小幅。10年債利回りはロンドン早朝の2.41%台半ばから中盤には2.44%手前まで上昇している。

 為替市場は、あまり明確な方向性は示していない。ドル円は113円台後半から一時113.40台へと下押しされたが、その後は113円台後半での揉み合いが続いている。ユーロドルやポンドドルは買いが先行。ユーロドルは1.0620-30レベルから1.0660近辺まで、ポンドドルは1.25ちょうど近辺から1.2540近辺までの上昇。クロス円は小高い。ポンド円は142円割れを回避すると142.50台へとジリ高。ユーロ円は120.50近辺から一時121円台乗せ。ただ、取引中盤には揉み合い商状が続いている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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