【NY市場】悪材料もドル円は115円台維持

 きょうのNY為替市場、朝方発表になった第4四半期の米GDPが予想を下回りドル円も戻り売りが強まったものの水準は維持した。GDP発表直後に一時114円台に下落したものの、直ぐに115円台に戻している。下値では日本の投資家などの押し目買いも活発に入っていたようだ。

 きょうは前日からのドル買いが加速しており、ドル円は心理的節目でもある115円台を回復してきた。一時115.40付近まで上昇し、21日線を上回る場面も見られている。きょうは21日線付近で上値を止められたものの、来週以降が注目される展開になっている。

 この日発表の第4四半期のGDP速報値は年率換算で前期比1.9%増となり 、第3四半期の3.5%から急減速した。米商務省によると2016年通年の実質GDPは前年比1.6%増となった。FRBは前回12月FOMCで公表した経済見通しでは2016年のGDP予想は1.9%だったが、それを下回っている。

 第3四半期が急成長の反動もあるが、個人消費も振るわず、何よりも輸出が4.3%減と大きく減少したことが響いたようだ。第3四半期に大豆輸出が大幅増となった反動もあるが、ドル高も影響したものと見られている。

 一方、ユーロドルはGDP発表後に1.07台に戻す場面も見られたものの、1.07台での売り圧力も強く、上値を追う展開は見られなかった。ただ、下押す動きも限られ、1.07ちょうど付近で推移した。ユーロ円が123円台まで上昇したこともユーロをサポートした模様。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
Source: klug

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