【東京市場】ドル円しっかりも、上値トライには慎重

 27日の東京市場で、ドル円は111円台前半での値動き。
前日のNY市場でトランプ政権が発表した税制改革案への失望感などもあって110円台ヘ値を落とす場面が見られたが
株安の動きが落ち着いていたこともあり、東京市場では買戻しが優勢となった。

 午前中には111円40銭台まで上昇する場面が見られたが、111円台半ば手前の売りに阻まれるとその後はもみ合いに。

 日銀金融政策決定会合は事前見込み通り現状維持を発表。完全に織り込まれていたこともあり、市場の反応は特に見られず。

 ユーロは対ドルで利益確定の売りに押されやや頭を抑えられたが、1.09台を維持する動き。フランス大統領第一回投票を受けてのユーロ買いの流れが落ち着き、ポジションの整理が優勢になった。

 大きな動きを見せたのはカナダドル。

 トランプ政権がNAFTA(北米自由貿易協定)からの離脱を検討と報じられていたが、現地時間の26日夜に、トランプ大統領とカナダのトルドー首相、メキシコのペニャニエト大統領が会談を行い、現時点でNAFTAを撤廃しないことに合意。再交渉が可能になるように各国が速やかに手続を行うことを確認と発表され、一気にカナダドル買いやメキシコペソ買いが進んだ。

 ドルカナダは離脱の噂などに1.3630台までドル高カナダ安が進んでいたが、発表後に一気に1.35台前半まで下落した。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

Source: klug

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