21日のロンドン市場は、ポンドが急反発している。ホールデン英金融政策(MPC)委員が、年後半には刺激策の一部解除望ましい、と述べたことが背景。直近の英MPCでは5対3での政策金利据え置き決定だった。3名の利上げ票は、サンダース、マカファティー、フォーブス委員だった。フォーブス委員は6月末で退任し、テンレイロ氏がそのあとを継ぐ。ただ、事前の市場の思惑ではテンレイロ氏はハト派との見方がでていた。新たにホールデン委員が利上げ派に転じるようだと、再び票割れが微妙になってくる。
ポンドドルは序盤に1.26割れとなったあと1.26台半ばへと下げ渋っていたが、発言報道を受けて一気に1.2703レベルまで買われた。ポンド円は序盤に140円割れから140円台半ばまで反発したあと、141.38近辺まで急伸。ユーロポンドも0.88台前半から0.87台後半へと急反落している。
ロンドン序盤は全般的に円買いが先行した。欧州株が下落して取引を開始しており、仏CAC指数は一時1%超安となる場面があった。NY原油先物は43ドル台前半を中心とするもみ合いで、前日からの安値圏で推移している。
ドル円は一時111.07レベルまで下値を広げた。その後は111.30台まで下げ渋っている。ユーロ円は123.66レベルの安値をつけた後は124.17レベルと本日の高値を更新。豪ドル円は序盤に83.89近辺まで下落後、84.25-30レベルまで下げ渋り。クロス円はいずれも下に往って来いとなっている。ただ、取引中盤も欧州株や米株先物はマイナス圏で取引されており、調整ムードは払拭されてはいない。
このあとのNY市場では、米中古住宅販売件数が発表される。株式市場の動向や米債利回りの反応をにらんだ取引となりそうだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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