11日のロンドン市場は、ドル売りが優勢。序盤にややドル買いの動きがみられたが、すぐに反転。前日のドル売りの流れが再開している。ドル指数は、10日移動平均線に差し掛かっている。4月下旬以降に続いてきたドル買いの流れにとって重要な分岐点。きょうは英国や欧州発の目立った材料に欠けるなかで、このあとのNY市場でも米輸入物価とカナダ雇用統計が発表される程度。週末を控えていることもあり、ポジション調整の動きが加速するのかどうか、来週の相場を占う展開となりそうだ。
ユーロドルは一時前日高値を上回った。序盤は1.1890近辺まで下押しされたが、すぐに買いに転じた。一時1.1949レベルと前日高値を更新。10日移動平均線が1.1947レベルに位置しており、来週に向けてこの水準の上下どちらで今週の取引を終えるのかがポイントとなりそうだ。ユーロ円は130円台前半を中心とした上下動。序盤に売りが強まり、130.00レベルまで下落。しかし、下げを消すと130.59レベルに本日高値を更新。その後は値動きが落ち着いた。
ポンドドルは買戻しが優勢。序盤に下押しは1.3502レベルまでに留まり、その後は上昇に転じた。足元では高値を1.3582レベルにのばしている。ポンド円も148円を挟んで上下動。147.59レベルまで下押しされたあと、148.43レベルに高値を伸ばした。前日の英金融政策委員会を受けたポンド売りに調整が入る格好となっている。
ドル円は109円台前半で上値が重い。序盤に上値を試したが、109.50台までに留まった。その後は米10年債利回りの低下とともに109.25近辺へと軟化している。米債利回りはやや低下一服も、ドル円の戻りは限定的。前日の米CPIが予想を下回ったことを受けたドル売り圧力が再燃している。ただ、引き続き109円台は維持している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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