5日のロンドン市場は、週末のイタリア総選挙結果をうけてユーロ売りが先行した。
週末のイタリア総選挙で、既存勢力である中道左派が議席を失い、中道右派や五つ星運動が勢力を伸ばした。しかし、いずれも過半数は得られず連立協議が必要となっている。週明けのロンドン朝方にはユーロ売りが広がった。ユーロドルは1.2269レベル、ユーロ円は129.35レベルまで下落した。しかし、週明けの欧州株式市場はイタリア株などを除くと総じて買いが先行しており、リスク警戒感は後退。ユーロドルは1.23台乗せ、ユーロ円は130円台乗せへと反発。ただ、連立政権をめぐっては中道右派の連合と五つ星の主導権争いとなっており、政局の不透明感は払拭できていない。ユーロ相場は再び上値が重くなっている。2月のユーロ圏非製造業PMI確報値は小幅に下方改定された。
ポンドは神経質に振れるなかで、対ユーロでの買いが下支え。ポンドドルは序盤に1.3767レベルまで下押しされたが、その後は反発し1.38台に乗せている。ポンド円は145.09近辺まで下げたあとは、146.15近辺まで高値を伸ばした。ユーロポンドは0.89台での振幅が続いた後、足元では0.89ちょうど近辺へと下値を広げている。ポンド相場にとっては2月の英非製造業PMIが予想を上回る結果となったことが好感された面も。
ドル円は、105円台での取引が続いている。序盤はイタリア総選挙結果を受けてユーロ売りとともに円買いが優勢となり、105.35レベルまで下押しされた。しかし、欧州株が総じて堅調に推移していることでリスク回避ムードは一服。ユーロ相場の買戻しとともにドル円も105.60台へと反発している。先週末の海外市場ではトランプ米大統領の貿易戦争発言が円買い・ドル売り誘ったが、週明けの戻りは限定的。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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