ビットコイン週間概況-10/27~11/2

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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日本円 米ドル
価格(11/2終値) 807,899円 7,095米ドル
時価総額 134,597億円  1,182億米ドル
10/27~11/2の4本値
始値 高値 安値 終値
671,898円 868,888円 642,861円 807,899円

週毎の取引・最近4週の調査結果

日付範囲 取引数量(日本円換算) %変化
10/27 ~ 11/2 1,131,907,437,798
10/20 ~ 10/26 1,079,956,467,704 4.6%
10/13 ~ 10/19 1,065,990,412,176 1.3%
10/6 ~ 10/12 597,292,691,325 44.0%

週間概況と最近の話題

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ビットコイン価格は今週初めに蔓延していたハードフォークに対する懸念に打ち勝て史上最高値を更新しました。10月31日には過去11日間ぶりに対円で70万円の大台に再び乗ってきています。

ビットコインの分裂によるハードフォーク自体今年二度目であり、前回のハードフォークは8月のビットコインキャッシュ(BCH)です。市場の反応はポジティブなものではなかったけれど、市場参加者たちの多くはハードフォークで大きな混乱が生じないと見ており、オリジナルのビットコインが分岐によって生み出されたビットコインキャッシュやビットコインゴールドとは対照的に引き続き支配的であると確信しているようです。

 

ハードフォークは、特に今年、暗号通貨の世界においていろいろな事を引き起こしていますが、今回のハードフォークは今週の価格上昇の主な要因ではありません。今週のメインニュースは、世界最大の為替グループであるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、2017年末までにBitcoinに基づく先物契約を開始する予定であると発表したことです。

先物契約については、まだ規制当局の承認が下りていないにもかかわらず、この発表でビットフライヤーでのビットコイン価格はさらに過去最高の750,000円となり、1,080億米ドルを上回る時価総額となりました。このことからもこの流れが続くのであれば、2018年の初めにはビットコイン価格は1,000,000円の大台に到達する可能性もあるでしょう。その要因の一つは、先物契約によりビットコインが既存の金融機関からアクセスしやすくなり、未知の領域に価格を押し上げる可能性があるためです。加えて、先物契約は、価格が変動するピーク時と谷間を円滑にするのに役立ち、貿易会社や投資家をこれらの価格変動のリスクを和らげる効果が考えられます。

 

このCMEの表明などの先物市場の開設により、ビットコインは主流のアセットクラスになるための新たな一歩を踏み出しました。その結果、ビットコインでの取引がさらに活発に見られるはずです。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2017/11/2(基準日) 807,899円
2017/11/1(1日前) 743,310円 64,589円 8.69%
2017/10/26(1週間前) 672,005円 135,894円 20.22%
2017/10/2(1ヶ月前) 493,366円 314,533円 63.75%
2017/8/2(3ヶ月前) 299,572円 508,327円 169.68%
2017/5/2(6ヶ月前) 166,199円 641,700 386.10%
2016/11/2(12ヶ月前) 75,880円 732,019円 964.71%

Prices provided by bitFlyer

Source: ビットフライヤー

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