ビットコイン週間概況‐9/9~9/15

日本円 米ドル
価格(9/15終値) 62,737円 612.58米ドル
時価総額 9,959億円 97億米ドル
9/9~9/15の4本値
始値 高値 安値 終値
63,699円 64,776円 61,301円 62,753円
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週間概況と最近の話題

ビットコイン価格は上昇トレンドとなり、チャート上も強気なセンチメントとなっています。しかし、二歩進んで一歩下がるという状況でもあります。全体の傾向は強気基調ですので、今後65,000円までの上昇が見込めそうです。そうはいうものの、さらなる上昇トレンドの前には若干の下落局面があるかもしれません。

5月末の状況を振り替えると、半減期以前の相場環境として、トレーダーと投資家の両者はビットコイン価格の急騰に浮かれるという状況でした。半減期後、価格は72,000円まで上がりしばらくそこで留まりました。残念なことに、香港拠点のビットコイン取引所のBitfinexがハッキングされ、これをきっかけとして価格の大きな下落が見られました。55,000円を下回る安値をつけてから回復はしたもの、ビットコイン価格はここしばらく60,000円あたりを推移していました。その後、65,000円に向かって急進して行く兆候が見えた瞬間、再び下落し、現在のビットコイン価格は62,000円あたりを漂っています。

当然ですが価格に変化が発生する時、市場参加者達はその動きの背景となる原因を知りたがります。今回のこの値動きについては、中国にあるOKCoin取引所での下落に部分的な要因があるのでは、という見方が出ています。この内容は、OKCoin取引所のトレーダーの1人が約USD$4,000,000に相当する6,500BTCを買って上向きの値動きとなるように仕掛けたものの、市場はこれに抵抗したため、この買いポジションが清算されなければならなかったというものです。この取引は市場の流動性に照らし合わせて大き過ぎたため、市場アナリストの多くは批判的な見方をしています。このトレーダーは市場を自分が望む方向に動かそうとしました。今回の事例は比較的時価総額の小さい市場の中での大きなプレーヤーであっても、自分の望む方向へ強引に値を動かすことはできないことを表しています。

また、OKCoin取引所がこの取引を受けた際に、ある程度の取引量のある複数の顧客の取引と相対しても十分な流動性が確保することにはなりませんでした。この結果、最終的にOKCoin取引所でのビットコイン価格は下落を引き起こしたのかもしれません。

以上のことを考慮した上で最も頭に入れておくべきことは、週始めに起きた下落に関わらず、全体の相場環境はまだ強気に見えるということです。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
日付 価格 価格差 変化率
2016/9/15(基準日) 62,737円
2016/9/14(1日前) 62,895円 -158円 -0.25%
2016/9/8(1週間前) 63,697円 -960円 -1.51%
2016/8/15(1ヶ月前) 57,870円 4,867円 8.41%
2016/6/15(3ヶ月前) 73,750円 -11,013円 -14.93%
2016/3/15(6ヶ月前) 47,427円 15,310 32.28%
2015/9/15(12ヶ月前) 28,005円 34,732円 124.02%

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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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Source: ビットフライヤー

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